寄稿・投稿
なぜ放射線はわかりにくいのか(その4)
放射線がわかりにくいのは,確率的な健康被害を受ける線量の評価基準としている実効線量が計測器で測定可能ではないからだ.吸収線量に放射線加重係数を乗じて等価線量を算出し,それに組織加重係数を乗じて実効線量を算出するのだ.外部 […]
なぜ放射線はわかりにくいのか(その3)
放射線がわかりにくいのは,確率的な健康被害を受ける線量の評価基準としている実効線量の算出方法が随時変更され,それによって自然放射線による被ばく線量が時代とともに変化してきたからだ.これはICRP(国際放射線防護委員会)の […]
なぜ放射線はわかりにくいのか(その2)
放射線がわかりにくいのは,さまざまな粒子線や電磁波のなかで電離作用のあるものをまとめて放射線としているからだ. エックス線とガンマ線は電磁波の一種だが,明確な区分はない.荷電粒子が減速するとき,制動放射によってエネルギー […]
国際単位系のあれこれ20
誤差の表現方法と有効数字 よく、5~10 mとか100±1 mと書くかと思います。これも5と100が単位の無い数字となるので間違いとなります。正しくは5 m ~10 m、100 m ± 1 m あるいは(100 ± 1) […]
なぜ放射線はわかりにくいのか(その1)
文部科学省は「小学生のための放射線副読本」と「中学生・高校生のための放射線副読本」を作成し,環境省は平成26年以来「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料」を毎年発行している.そして日本アイソトープ協会の提供する […]
溝口さんぽ(No.20最終回)
地球温暖化の顕在化による影響からなのでしょうか、本当に今年の夏は暑いですね。この酷暑の中、毎日目標の1万歩を目指して散歩しています。8月はこの欄の記事を一休みさせて頂きましたが、ウオーキングについては目標をクリアできま […]
国際単位系のあれこれ19
物理量表記の文法 物理量に使う記号は斜字体になります。その他の単位や用語、略称などは直立体を使います。これは添え字として使うときも同じです。例を示します。 v = 20 m/s 速度v […]
国際単位系のあれこれ18
数字と単位の表現方法 普通、何気なしに距離一万メートルを10,000mと書いたりしているかと思います。ここには2か所の間違いがあるのです。 まず、数字と単位記号の間にはスペースを入れることが決められています。ルクス(lx […]
国際単位系のあれこれ17
SI接頭語 単位を使いやすくするために10進の倍量及び分量として20の接頭語が決められています。デシリットルのd、センチメートルのc、ヘクタールのh、その他k、m(ミリ)、µ(マイクロ)などは今までも身近で見てきたと思い […]
たつひとの富士山 その17:富士山剣ヶ峰3776mに初登頂できました
富士宮口からゆっくり登山で3776mに 昨年は,吉田口ルートで富士山頂上に登頂するも,横殴りの雨で動きが取れず,富士山最高峰の剣ヶ峰まで行くことがかないませんでした。今年は7月に富士宮口ルートで富士山の山頂を目指しまし […]
たつひとの富士山 その16:スバルライン三合目から五合目
今日は晴れ,朝,川崎から富士山が見えるのを確認してからの出発です。前回は体調不良で,今年2023年の初の富士登頂を途中で断念しましたが,体の調整を兼ねてスバルライン三合目から五合目までをトレッキングしてきます。 5時 […]
たつひとの富士山 その15:宝永山火口ツアー
2023年夏の富士山トレッキングの始まり 富士宮口ルートの五合目からスタートです。しかし,なんと,なんと,二回目の富士山登頂と思いきや,スタート直後の六合目で体調不良でダウン,六合目の雲海荘にお世話になりました。そこで […]
溝口さんぽ(No.19ミツトヨ測定博物館)
今回は最近訪れました(株)ミツトヨのミツトヨ測定博物館について紹介します。溝口にはかっては種々の会社の工場がありましたが、この地域の急激な都市化の流れの中で大半の事業所はさらに郊外にその場所を求めて移転したため、現在で […]
たつひとの富士山 その14:2023年富士山の山開き
富士山の7月1日山開きです。まずは,吉田口ルートからです。昨年,富士山へ誘ってくれたJRのパンフレットの2023年度版を駅で入手できました。7月からの富士登山のニュースでは,色々な情報が入ってきます。4ルートの内,富士 […]
「その時私は」物語: 私のコンピュータ遍歴 その2
私のマッキントッシュ物語 続き <日本編> 職場でのマッキントッシュとプリンターの購入 留学から当然のことながら,マッキントッシュを日本に持って帰りました。このマッキントッシュのおかげで修士課程の論文が書けたのですから […]
「その時私は」物語: 高校時代/三億円事件
三億円事件と高校への車通学路 三億円事件は,1968年12月10日火曜日,朝9時過ぎに起きました。今と違い冬のボーナスを現金で銀行から東芝の府中工場に届けるときに,府中刑務所の北側道路でこの事件は起きました。白バイが現 […]
「その時私は」物語: 高校時代/高三での自動車運転免許証取得
高校三年生で自動車運転免許証を取得した時のお話 私が普通自動車運転免許証を取ったのは高校三年生の時でした。4月生まれなので,高校三年生でも免許証を取得できます。当時も,自動車免許証は自動車教習所へ行って,取得するのが一 […]
「その時私は」物語: 私の入社試験
はじめに 現在まで,無機材会では大学修士学生を対象に,大学のOB・OGにお願いして,会社の概要,仕事内容,日々の生活の話をしてもらうセミナーを開催してきました。大学生が得れる情報は限られており,特に無機材料の会社は,B- […]
国際単位系のあれこれ12
SI組立単位 表現したい物理量の基準となる単位も物理量に合わせて作る必要があります。この単位は基本単位の組み合わせで作ります。例えば速度はどのくらいの時間にどれだけ進んだかということなのでメートル毎秒(記号m/s)となり […]
国際単位系のあれこれ11
物質量の単位 前に書いたように分子や原子の数というとてつもない大きい数を表すために使われます。モル(記号mol)は0.012 kgの炭素-12に含まれる炭素原子と同数の単位粒子を含む系の物質の量と決められていました。 化 […]
溝口さんぽ(No.18 街道の老舗店)
今年も雨の季節がやってきましたが、その梅雨前線が台風によって刺激され、日本各地で線状降水帯が発生し、河川の氾濫が見られました。今年は地球規模での異常現象が起こりやすい年になっているようですので、注意が必要なようです。 […]
国際単位系のあれこれ10
電流の単位 電流が流れている電線の間には互いに引かれたり反発したりする力が働きます。この力の大きさによって電流の単位を決めていました。1 mの間隔で平行に張った2本の導体に同じ大きさの電流を流した時に導体間に発生する力が […]
国際単位系のあれこれ9
質量の単位 まず、重さでもなく、重量でもなく、質量という言葉を使うことに注意してください。重量は地球の万有引力によって引かれる力のことです。質量は地球と関係なく、そのものが持っている性質です。地上で測る限り重量はどこで測 […]
登戸研究所の跡地を訪ねる
登戸研究所[1, 2a, 2b, 2c, 2d]は戦前に旧日本陸軍によって開設された研究所の秘匿名だ.正式名は第九陸軍技術研究所だが,水面下で行われる防諜(スパイ活動防止),諜報(スパイ活動),謀略(破壊・攪乱活動・暗殺 […]