80歳にして自分の宗教探し?(#3/8:熊野三山)
熊野三山へ
二日目は朝八時から、乗り慣れている第四世代プリウスを借りて移動開始。まずは、五十鈴川の三角州に祀られている二見浦の女夫岩に。天気はまずまずであったが、風が強かった。
途中「花の窟神社」へ
熊野市に入ったところに見つけたで一休み。「花の窟」は世界遺産で、神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵とのこと。最古の巨石信仰か?
続いて「熊野速玉大社」へ。
神代の頃に、神倉山の磐座(イワクラ)であるゴトビキ岩に熊野速玉大神と熊野夫須美大神が降り立ち、そこで祀られることとなったという説。
「那智大社」は、紀元前507年の頃にインドから渡来した裸形上人が十二所権現を祀る、修験道の修行の地とされる。滝と大社は少し離れているので、まず滝に。
花の窟神社を含むこの地域は、1500万年前の火山活動により出来た熊野カルデラのため、巨石有り、滝有りと変化に富む地形である。滝から熊野那智大社へは、近道の「防災道路」(通行料800円)が便利。写真を撮っていたら、サービス精神旺盛なアジア系の外人さんが近寄ってきて、家内との二人の写真を撮ってくれた。
串本に着いたのは五時過ぎで真っ暗になってしまい、残念ながら橋杭岩 (はしぐいいわ)を見ることは出来なかった。出来れば次頁図9のような写真が撮りたかった。
神道では、森羅万象に神が宿り神と自然は一体と認識されることから、巨石や荘厳な滝を崇める。神と人間を結ぶ具体的作法である祭祀を行う場所が神社であり、聖域とされたと聞く。確かに那智滝を見て手を合わせたくなった。
南紀白浜の宿に着いたのは20時近く。港の海鮮料理店フィッシャーマンズ・ワーフに駆け込んだ。伊勢エビは高価過ぎてありつけなかったが、新鮮なアオリイカを堪能した。ホテルで温泉に浸かってごろんキュー。
次回は5月28日熊野本宮大社から高野山へ。 毎週火曜日9時に公開 (無機材会 安田榮一)