「その時私は」物語: 高校時代/高三での自動車運転免許証取得

高校三年生で自動車運転免許証を取得した時のお話

 私が普通自動車運転免許証を取ったのは高校三年生の時でした。4月生まれなので,高校三年生でも免許証を取得できます。当時も,自動車免許証は自動車教習所へ行って,取得するのが一般的でしたが,親がそんなお金を出してくれません。そこで,自動車試験場での実地試験です。運転の練習は,貸しコースがあって,そこで父に運転を習いました。

府中運転免許試験場での実地試験

 試験は当然,平日に実施されるので,学校の授業を休んでというかさぼって,府中運転免許試験場での実地試験に臨みました。一回で,試験に合格する意気込みで実地試験を受けたのですが,試験コースの最初の直線道路ですぐに「馬鹿野郎,戻れ」と試験官に言われ,あえなく一発不合格です。理由はスピード違反。制限速度40km/hのところでした。制限速度など,当初から頭にありませんでした。

 試験コースには,縦列駐車や坂道の踏切などが用意されていて,そちらの方は練習していたものの制限スピードを守る練習はしていませんでした。試験に落ちると1週間は,再試験が受けれません。次も全てのポイントをクリアできず,ようやく4回目で出発地点に戻ってホットしたところ,試験官が「ちょうどポイントがなくなった」と,また落第。5回目でようやく合格となりました。学科試験は,学生でしたから楽勝です。結局。誕生日から1ヶ月後の免許取得となりました。

初めての長距離ドライブ

 運転免許をとってから,初めての長距離ドライブは,東京から夏休みに勉強のために滞在した長野県大岡村の学生村までのドライブでした。まだ中央自動車道も大月までしかなく,その後20号線甲州街道を長野に向かいました。車には,参考書など勉強道具を段ボールに詰め込んでトランクにつみ,父を助手席に乗せての初ドライブです。父のつけていたメモから距離は304kmで,朝8時45分に府中の自宅を出発し,夕方7時15分に事故もなく無事学生村に到着できました。免許証をもらってから2ヶ月後のことでした。
 ここから北海道から沖縄までの全国すべての海岸線をなめるように走破するドライブ,米国での大陸横断,欧州,豪州での長距離ドライブと話が始まります。

子供たちの運転免許取得後の初」ドライブ
 この時の私の経験から,早めに長距離ドライブをすることで車の運転に慣れるのが良いとの勝手な思い込みから,自分の子供達も運転免許証を取ると,すぐに長距離ドライブに出かけることになりました。当人たちには大きな試練だったと思います。その頃には,高速道路もかなり整備され,娘と息子もそれぞれ自動車運転免許証取得後の初の長距離ドライブは,東京から広島までの高速道路を800km,一人で運転するというものになりました。両名とも当時のことは,運転は大変だったとの感想と共に,自信もついたとのことでした。

ではでは。

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高橋達人 tatsudoc@nifty.com