溝口さんぽ(No.20最終回)
地球温暖化の顕在化による影響からなのでしょうか、本当に今年の夏は暑いですね。この酷暑の中、毎日目標の1万歩を目指して散歩しています。8月はこの欄の記事を一休みさせて頂きましたが、ウオーキングについては目標をクリアできました。
さて、今回は「溝口さんぽ」の最終回になります。というのも、13年余の間住んでいました溝口から私の故郷の豊橋市に転居することにしたからです。最終回にあたって何を書こうかと思いましたが、コロナ禍の散歩で道行く人々の様子を見ていて、なにげにマスクの着用率を調べてみようと考え、毎日散歩中に見かける人々を観察しながら歩くことにしました。2020年8月から2023年9月の現時点までおよそ60万人分のデータです。もちろん、毎日の散歩中に見かけた人々のデータですので、定量的なデータとはいえませんが、サンプル数がそれなりのボリュームであるのと、ほぼほぼ同じコースを歩いて集めたデータですので、半定量的には扱えるのかなと思います。ひと月ごとの平均値を表にして下に示します。
調査開始から2022年の秋頃までは、夏には着用率が70数%程度と低くなり、一方、冬には90%強の高い着用率に変化する様子が見られました。この間、高津区でも感染の波はこのマスク着用率とはあまり関係することなく繰り返していました。このことから、行きかう人々がマスクをするかしないかは、コロナの感染状況にはあまり関係なく、暑くなると着用率が下がり、寒くなると高くなっていると言えそうです。ところが、昨年の秋以降はそれ以前と比べて少し違う傾向が見え始め、2月の75%(この着用率自体以前よりも明らかに低下している)をピークとして、それ以降は顕著に低下し続け、この8月には23%まで低下しました。9月にもこの傾向は変わらないので、冬になっても以前のようには着用率は戻らないものと考えられます。コロナの扱いが2類から5類に変更され、感染者数のデータも以前よりもメディアで取り上げられなくなったことや、重症化率が低くなったことなどが人々の行動様式を変えたのでしょうね。今やマスクしていると変わり者と見られていそうな雰囲気さえ感じてしまいます。しかし、私のようなシニアで基礎疾患持ちの者にとっては、まだまだ油断できないウイルスだと思いつつ生活しています。
さて、長々とつまらない話を20回にわたって掲載させて頂きましたが、今後は転居して落ち着いた時点で、「豊橋さんぽ」でも始めようかな、と思っています。これまで読んでいただきました読者の方々に感謝しつつ、「溝口さんぽ」を終えることにします。しばしのお別れまで。