豊橋さんぽ(No.1)

 皆さん新年おめでとうございます。今年は元旦の日から石川県の能登地方志賀町付近を震源とする大きな地震が発生し、大変な自然災害からスタートすることになりました。私の住んでいる愛知県の豊橋市でも長周期の揺れがあり、揺れ始めは自分が何かめまいをしているのかと錯覚するようでした。テレビをつけると地震、それも最大震度が7ということで吃驚しました。被害にあわれた方々は大変な状況と思います。また翌日は羽田空港でJAL機と海上保安庁の飛行機が滑走路上で衝突炎上という大変なニュースが飛び込み、ふたたび、吃驚。大変な新年の幕開けとなりました。

 さて、昨年の10月に13年余住んでいました川崎市高津区溝口から愛知県豊橋市に転居しました。そこで、2024年から今度は“豊橋さんぽ”の記事を月一程度のインターバルで無機材会のホームページに掲載することにします。会員の皆さんにはあまりなじみのないローカルな内容になるかもしれませんが、読んで頂ければ幸いです。ということで、まずは私の生まれ故郷を簡単に紹介することから始めましょう。

豊橋市庁舎と雲海の弓張山地の山々。


 豊橋市は2022年12月1日の時点で人口が36万9千人(市役所ホームページの資料より)。愛知県東部の東三河地区の中核都市です。私は生まれてから高校を卒業して上京するまで住んでいましたので、半世紀以上を経てUターンしたことになります。上京する当時の人口は24万7千人でしたが、2015年に37万7千人まで増加した後、現在は8千人ほど人口が減少しています。人口構成の推移データを見ますと、若年層の人口割合の減少と老年層の人口割合の増加が進んでおり、今後もその傾向はさらに顕著になることが想定されています。実際散歩してみますと、あちこちの商店や食べ物屋などが閉店していたり、空き家が目立つなど、昔との違いを強く感じさせられることが多いですね。 

 豊橋市は位置的には、東側は静岡県湖西市と浜松市、北側は愛知県豊川市、西側は三河湾と田原市、南側は遠州灘に囲まれています。静岡県との県境は北から南に南アルプス山脈からのびる弓張山地(標高は高々300mほどの低い山々ですが・・・)があり、一方、北側には日本列島を東西に走っている大断層帯に起因した河川である、豊川が流れています。市街地は東側の山地からの緩傾斜面を中心に広がっており、高低差は高々20~30m程度で比較的フラットな地形と言えます。また、市街地の西側は遠浅の三河湾を埋め立てて新田が作られてきましたが、近年は港湾整備が進み、特に自動車関連の輸出入が盛んになっています。しかし、どちらかと言えば、広い後背地を利用して野菜や果物の栽培が盛んで、農業活動を中心とした田園都市と言えます。

 以上、本当にざっと駆け足で豊橋について紹介してきましたが、次回からは散歩していて気づいたことや感じたことなどをもっと具体的に紹介することにして、今回は第一回の“豊橋さんぽ”の報告とします。      

(岡田清)


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