豊橋さんぽ(No.4桜だより)

 今年の3月はひと月を通して"Lion"のように荒れた日が多く、"Lamb"のように穏やかな日が来ないうちに4月になってしまいました。テレビでは3月に入ると桜の開花予想が連日のように放送され、当初の予想では中旬には開花するのではないかとの早い開花が想定されていましたが、結局のところ平年並みに近い開花時期になりましたね。大岡山の桜もここ数年は卒業式あたりが見ごろで、入学式には盛りを過ぎていることが多かったのですが、今年は入学式の頃が見ごろになり新入生にはうれしい門出となったことでしょう。ところで、今年の入学者はこの10月に医科歯科大との統合によって、東京科学大学になりますので、その第一期生という事になりますね。
 さて話が横道にそれましたが、高校生まで豊橋で暮らしていた頃は桜にあまり関心がなかったこともあり、豊橋の桜を意識して鑑賞するのは実質的には今年が初めてと言えます。毎日主に散歩しているコースにも色々なところに桜の木があります。例えば豊川の遊歩道にも堤防などに桜があり、毎日楽しませて頂きました。また、豊橋公園には数十本程度の桜があり、毎日さんぽで、今日は開花しているかな、と観察してきました。標本木のようなものがあるわけでは無いので、正確なことは言えませんが、東京よりは2,3日程度は早かったように思います。4月1日にはほぼ満開状態になり、週末にはいつもよりも多くの人々が公園に来るようになりました。

豊橋公園内の吉田城跡の鉄櫓と桜。
2024年4月1日の豊橋公園の桜

今年は開花後に気温が上がったこともあり満開状態は比較的短く、さらに4月9日の低気圧の襲来ですっかり散ってしまいました。まさにパッと咲き、パッと散る潔さでした。専門家の説明では、このような開花状況は今後見られなくなり、南九州では満開の桜が見られなくなるとのことです。これも温暖化の影響のようですので、今のうちに目に焼き付けておく必要がありそうです。(岡田清)

2024年4月9日低気圧通過後の豊橋公園の桜。道路には散った花弁が。


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