寄稿・投稿
北の丸公園とその界隈
江戸城北の丸のあったところが北の丸公園になった.田安門と清水門は旧江戸城の現存する遺構だ.田安門は靖国通りに面した北側の位置にある.1620年に建築され,1636年に修繕されたものが現在に伝わっている.その高麗門は現存す […]
溝口さんぽ(No.17文教・研究施設)
本当に今年は暖かいためか花の咲く時期が早いですね。もうつつじや藤の花も盛りを過ぎ、タチアオイが咲きだしています。さて、今回は武蔵溝ノ口駅の南側に文教施設や研究施設が集まっているところについて紹介します。 南武線の武蔵溝 […]
国際単位系のあれこれ6
単位とは何か 物の長さや高さ、時間、温度など自然科学や技術で扱う量を「物理量」といいます。化学や地理で扱っても「物理量」で「化学量」や「地理量」とは言いません。この物理量を定量的に正しく扱い伝えるためにそれぞれ使う単位を […]
国際単位系のあれこれ5
正しい言葉使い 言葉使いでもあいまいでは誤解されるので、正しさが必要になります。例えば「紙」というと本やノートを思い浮かべると思います。では、服のカバーに使っている向こうが透けて見えるような紙は「紙」なのでしょうか。これ […]
たつひとの富士山 その13:2023年山開き前の富士山
天上山から見る富士山 今日5月2日は久々の五月晴れ,朝に富士山が見えていることを確認して,JR南武線,京王線,JR中央線,富士急行と普通電車を乗り継いで,河口湖に面した天上山から積雪の残る富士山を見てきました。ゴールデ […]
権力に奉仕する大学の歴史とその変容
独裁権力を維持・強化するには地位を脅かすものを排除した統治機構の構築は重要だ.後継者の候補がいなければ独裁権力者がその地位を脅かされることもないからだ.他方,下層階級に属するものにとっては,統治機構の一翼に参入することは […]
アカデミーの変遷と学問の自由
ピタゴラス教団を率いたピタゴラス,原子論のデモクリトス,そしてソクラテス,プラトン,アリストテレスなど古代ギリシャで活躍した多くの哲学者の名は知られているが,その思想の詳細には不明な部分が多い[1a, 1b].現存する資 […]
ワグネルの著した日本のユーモアを読み解く
「日本のユーモア」の原書はJapanischer Humorで出版は1901年だ[1].和訳が1958年と1971年に刊行されている [2]. 著者の一人であるクルト・ネットー(Curt Netto)[注1]は1873年 […]
溝口さんぽ(No.16流通と食品会社)
今年は年明け以降平年よりも高温状態が続いているため、春が早いですね。今日この頃は散歩していても早くもつつじが見ごろになっています。例年よりも3週間程は早いのではと思いますし、季節が急に進むためか、開花時期が異なる花々が […]
英国陸軍の役に立たない研究が米国海軍の役に立つ
米国海軍研究所(Naval Research Laboratory)のアーウィン(George Rankine Irwin)は1957年頃に破壊力学を産み出した[1].それは英国陸軍省(War Office)の王立航空機 […]
人を動かす(その2)
生物の行動は遺伝的に組み込まれたものが基本だ.生まれたばかりの水鳥の雛は刷り込み(Imprinting)によって親鳥を追って歩くようになる.生まれた直後に見た大きな物体を親と認識するプログラムが遺伝子に組み込まれているか […]
人を動かす(その1)
カーネギー(Dale Breckenridge Carnegie)は1936年に著書「人を動かす(原題 : How to Win Friends and Influence People)」を出版した[1].話し方講座の […]
窯業の時代を回顧する
日本セラミックス協会の始まりは1891年に設立された窯工会だ.翌1892年には大日本窯業協会に名称変更され,1893年には代表者として品川弥二郎が初代会頭に就任した[1].品川弥二郎が死去した1900年には榎本武揚が第2 […]
熱素説と光の粒子説の興亡を振り返る
熱は物体間を移動して,物体の温度を変化させる.物体の温度が変化すれば物体は熱膨張を示す[注1].熱膨張は温度の尺度として利用される.寒暖計はその応用だ.寒暖計で温度を測定するためには温度目盛りを設定する必要がある[1]. […]
溝口さんぽ(No.15お寺さんー後編)
3月も中旬に近くなって、急に暖かくなったことにより散歩コースの道端や民家の庭先にラッパ水仙、ミモザ、更にはつつじなど様々な花が咲き始めました。既に早咲きの桜は満開に近くなっていますので、この調子ではソメイヨシノ桜の開花 […]
国際単位系のあれこれ4
単位はなぜ必要なのでしょうか。 近所の道を歩いている時に、「パン屋に行きたいのですけど。」と聞かれたとします。その人が間違いなく行かれるように説明しようとします。「ここから50 mほど歩くと右にあります。」とか伝えま […]
電気の世界に想いを馳せる
原子を構成する原子核も電子も電気を帯びているから現実の世界は電気に満ち溢れているのだが,電気の正体は永いこと露わにならなかった.正負の電荷はクーロン力で近づくのですぐに中和されてしまい,電気の存在はひっそりと隠されていた […]
庭の自然を楽しむ-9 シジュウカラ
庭に小鳥を呼ぶ楽しみを終わるに当たって,シジュウカラを紹介したい. シジュウカラはスズメほどの大きさの小鳥である.白いほっぺたに黒いネクタイが特徴で,よく見ると後頭部は黄色から緑がかった色をしており,綺麗な鳥である […]
庭の自然を楽しむ-8 メジロのつがい
ケージの中に餌を置くようになったらメジロは安心して餌を食べられるようになった.メジロが一羽で訪れることもあり,二羽で訪れることもある.二羽のメジロの一羽が餌を食べているともう一羽はケージの外に待っている.もしかしたら“ […]
オンネスとベドノルツに学ぶ大発見への道
デュワー(James Dewar)は1896年に水素の液化に成功し,オンネス(Heike Kamerlingh Onnes)は1908年にヘリウムの液化に成功した.そのデュワーは1898年に液体水素温度(約20K)までの […]
庭の自然を楽しむ-7 ヒヨドリとの争い
メジロに強敵が現れた.メジロより遙かに大きいヒヨドリである.ヒヨドリはハトより少し小さい,尾が長い野鳥であり,「ピーヨ,ピーヨ」と大きな声で鳴く.ヒヨドリもメジロと同じように花の蜜などの甘い液体を好む.そのヒヨドリがそ […]
フェライト磁石と東工大(その2)
磁心に使われる軟磁性材料には鉄損の低いことが求められる.鉄損は交番磁界を与えたときのエネルギー損失だ.これは主に交番磁界によって磁壁が運動することによるヒステリシス損と磁心(鉄心)の中に生じる渦電流による損失からなる. […]
国際単位系のあれこれ3
テレビの寸法は「50型」などと表しています。皆さんご存知と思いますが、これは画面対角線の寸法をinchを単位とした数字です。その結果、イメージとしては大きさが頭に浮かぶのですが、実際に自分の家の棚に収まるかなどは別途寸 […]
「その時私は」物語:たつひとのスキューバ その7
スキューバの思い出その3 その他 【ダビング雑誌に登場】 月刊ダイバーというダイビングの雑誌が,今は休刊になってしまっていますがありました。このダイバー誌から取材をしたいとのことで海の修復の話をしました。見開き2ページで […]
「その時私は」物語:たつひとのスキューバ その6
スキューバの思い出その2 海外編 今まで,国内ばかりのダイビングでしたので,海外も潜ってみないととまず選んだのがオーストラリア グレートグレートバリアリーフでした。 【グレートバリアリーフ】 オーストラリアのケアンズに […]
「その時私は」物語:たつひとのスキューバ その5
スキューバの思い出その1 国内版 スキューバでは色々な思い出があります。多くの思い出の中で特に印象に残っていることをお話したく思います。 【石西礁湖のサンゴ礁】 初めは,深く潜りたい,潜った方がカッコいいと何となく思っ […]
フェライト磁石と東工大(その1)
磁性材料の主な用途は永久磁石と電磁石や変圧器などの磁心だ.永久磁石はいったん磁化されるとその状態が長く保たれるタイプで,強力な永久磁石は保磁力と残留磁束密度が大きい.他方,電磁石や変圧器は磁心とそれに巻き付けて設置された […]
庭の自然を楽しむ-6 メジロを呼ぶ
冬場,12月〜3月までの間,小鳥たちの餌が少なくなる.さらに,冬場は花が少なくなり,庭が寂しくなる.そこで,庭に小さな小鳥の餌台を作り小鳥を庭に呼べば,庭が賑やかになると考えた.小鳥の細かい動作を見ているだけでも新しい […]
溝口さんぽ(No.14お寺さんー前編)
1月の「溝口さんぽ」では、いつも散歩している範囲にある神社について紹介しました。今月は同様に寺院について紹介することにします。今回も各地区にある寺院を順に紹介ということで、今月はその前編になります。まずは住んでいる溝口 […]