溝口さんぽ(No.17文教・研究施設)

 本当に今年は暖かいためか花の咲く時期が早いですね。もうつつじや藤の花も盛りを過ぎ、タチアオイが咲きだしています。さて、今回は武蔵溝ノ口駅の南側に文教施設や研究施設が集まっているところについて紹介します。
 南武線の武蔵溝ノ口駅から川崎方向に行ったところに、南武線の両側にまたがって多くの文教施設とかながわサイエンスパーク(KSP)のような研究施設が集中している地域があります。もともと、南武線沿いに東芝、富士通、NECといった電機関係の会社が多く存在していたこともあるのかもしれませんが、高津区の久本、坂戸、末長地区には工場や地質調査所のような旧国研などがあったのですが、周辺が急速に都市化するのに伴って次々に移転しました。その結果、駅から比較的近い場所にまとまった土地が利用できるようになりました。そこで、この場所にそれらの施設が優先的に配置されるようになったようです。
 例えば、文教施設については、南武線の西側に洗足学園音楽大学があります。あまり広大な面積ではありませんが、このキャンパス内に付属の幼稚園、小学校、中高一貫校、短大なども併設されています。中高一貫校は女子高ですが、近年進学校として実績を伸ばしており、東工大にも何人も進学するようになっています。一方、南武線の東側には川崎市立の久本小学校、高津中学校、東高津中学校、高津高校などが密集しています。
 これらの文教施設に隣接する坂戸地区にはKSPがあります。この施設は神奈川県や川崎市などから約1/3、民間から約2/3の資金を基に設立されており、先端的な研究開発を目指した企業や公的研究機関などが集まっています。駅から歩いて15分程度で行ける便利なところにあり、中にはホテルやレストラン、郵便局などが配置されています。また、建物の裏には緑豊かな公園なども配置されており、近隣住民にとっても憩いの場所となっています。


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