寄稿・投稿

Sunday Essay
普通の人々の普通の振る舞いと稀有な変わり者

材料科学の実験対象は物であるが,心理学実験の実験対象は人である.さまざまな心理学実験が行われてきたが,スタンレー・ミルグラムとフィリップ・ジンバルドーの行った実験は衝撃的だったのでよく知られている. ミルグラムのアイヒマ […]

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Sunday Essay
敢えて愚問を問う

何のために生きるのかといった問いは愚問である.すべての生物の生きる目的は繁殖であり,この目的を達成できなかったものは既に絶滅してしまって存在しないからだ. 単細胞生物の多くは細胞が2つに分裂することによって増殖する.生存 […]

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Sunday Essay
戦争と殺人のイノベーション

グロスマン(Dave Grossman)は米国陸軍に23年間奉職した経験を生かして,戦争と殺人に係わる研究を行っている. ゲティスバーグの戦いでは27,575挺のマスケット銃が戦場に残され,その90%近く(約24,000 […]

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Sunday Essay
イノベーションのこれまでとこれから

シュンペーターは無から有が生ずるとは考えなかった.革新(イノベーション)が経済発展の駆動力であり,そのイノベーションは新たな結合(New Combination)によって起こると考えた. 製品開発を例にとれば,既存技術を […]

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Sunday Essay
政治家のための弁事二妙法と賢いタカ

厚黒学についてはどこかで触れたことがある.それを提案した李宗吾は弁事二妙法がことを処理する際の慣例であり,実行すれば大政治家になることは請け合いだと記している.ただし,厚黒を行使するときには表向きは仁義・道徳のオブラート […]

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Sunday Essay
リーダーシップ研修と権力への道

会社で行われる社員教育はさまざまだが,リーダーシップ教育が組み込まれることがある.数人で課題についての討論を行い,それをまとめて発表するというのが定番である.組織としての能力を高めるような行動を促すのが狙いのようだが,職 […]

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秋バラが咲いている

天気が良いので秋バラの咲く公園に出向いた.初夏の開花に比べれば華やかさは劣るが花ざかりである. 日本にはノイバラやハマナスなどの原種が自生している.コウシンバラ,モッコウバラやナニワイバラは中国原産のバラである.コウシン […]

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Sunday Essay
22世紀の社会を放談する

働きアリの多くは働いていない.大部分は巣の中で何もせずに暮らしている.働き者の働きアリと働かない働きアリには反応閾値に差異があると考えられている.反応閾値の低いアリは働き者だが,閾値が高いアリはなかなか腰を上げて仕事に取 […]

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仕事人生を振り返る

働きバチとして生まれたミツバチの仕事は孵化後の日齢によって変化する.若いときは卵や幼虫の世話を行い,次に巣の維持に係わる業務,高齢となった個体は巣の外に餌を取りに行く危険作業に従事して生涯を全うする.他方,アリやシロアリ […]

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日本セラミックス協会の記念表彰

日本セラミックス協会が2021年10月10日に創立130周年を迎え,これを記念して10年毎記念表彰が行われた.各支部や教育委員会からの推薦によるものに加えて,会員歴が50年以上のものには特別永年継続会員賞,40年以上で5 […]

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