寄稿・投稿
窯業の時代を回顧する
日本セラミックス協会の始まりは1891年に設立された窯工会だ.翌1892年には大日本窯業協会に名称変更され,1893年には代表者として品川弥二郎が初代会頭に就任した[1].品川弥二郎が死去した1900年には榎本武揚が第2 […]
熱素説と光の粒子説の興亡を振り返る
熱は物体間を移動して,物体の温度を変化させる.物体の温度が変化すれば物体は熱膨張を示す[注1].熱膨張は温度の尺度として利用される.寒暖計はその応用だ.寒暖計で温度を測定するためには温度目盛りを設定する必要がある[1]. […]
溝口さんぽ(No.15お寺さんー後編)
3月も中旬に近くなって、急に暖かくなったことにより散歩コースの道端や民家の庭先にラッパ水仙、ミモザ、更にはつつじなど様々な花が咲き始めました。既に早咲きの桜は満開に近くなっていますので、この調子ではソメイヨシノ桜の開花 […]
国際単位系のあれこれ4
単位はなぜ必要なのでしょうか。 近所の道を歩いている時に、「パン屋に行きたいのですけど。」と聞かれたとします。その人が間違いなく行かれるように説明しようとします。「ここから50 mほど歩くと右にあります。」とか伝えま […]
電気の世界に想いを馳せる
原子を構成する原子核も電子も電気を帯びているから現実の世界は電気に満ち溢れているのだが,電気の正体は永いこと露わにならなかった.正負の電荷はクーロン力で近づくのですぐに中和されてしまい,電気の存在はひっそりと隠されていた […]
庭の自然を楽しむ-9 シジュウカラ
庭に小鳥を呼ぶ楽しみを終わるに当たって,シジュウカラを紹介したい. シジュウカラはスズメほどの大きさの小鳥である.白いほっぺたに黒いネクタイが特徴で,よく見ると後頭部は黄色から緑がかった色をしており,綺麗な鳥である […]
庭の自然を楽しむ-8 メジロのつがい
ケージの中に餌を置くようになったらメジロは安心して餌を食べられるようになった.メジロが一羽で訪れることもあり,二羽で訪れることもある.二羽のメジロの一羽が餌を食べているともう一羽はケージの外に待っている.もしかしたら“ […]
オンネスとベドノルツに学ぶ大発見への道
デュワー(James Dewar)は1896年に水素の液化に成功し,オンネス(Heike Kamerlingh Onnes)は1908年にヘリウムの液化に成功した.そのデュワーは1898年に液体水素温度(約20K)までの […]
庭の自然を楽しむ-7 ヒヨドリとの争い
メジロに強敵が現れた.メジロより遙かに大きいヒヨドリである.ヒヨドリはハトより少し小さい,尾が長い野鳥であり,「ピーヨ,ピーヨ」と大きな声で鳴く.ヒヨドリもメジロと同じように花の蜜などの甘い液体を好む.そのヒヨドリがそ […]
フェライト磁石と東工大(その2)
磁心に使われる軟磁性材料には鉄損の低いことが求められる.鉄損は交番磁界を与えたときのエネルギー損失だ.これは主に交番磁界によって磁壁が運動することによるヒステリシス損と磁心(鉄心)の中に生じる渦電流による損失からなる. […]