庭の自然を楽しむ-7 ヒヨドリとの争い

 メジロに強敵が現れた.メジロより遙かに大きいヒヨドリである.ヒヨドリはハトより少し小さい,尾が長い野鳥であり,「ピーヨ,ピーヨ」と大きな声で鳴く.ヒヨドリもメジロと同じように花の蜜などの甘い液体を好む.そのヒヨドリがそのミカンをついばみ始めた.メジロが近づくと威嚇して追い払い,ミカンを独占するようになった.ある日,ヒヨドリが翼を少し広げて細かく震わせることに気がついた.これは威嚇の行動のようだ.

ヒヨドリにはかわいそうだが,やった餌はメジロに与えたい.それからしばらくはヒヨドリとの知恵比べとなった.メジロはミカンに乗ってついばむのに対し,ヒヨドリは枝に捕まりミカンをついばむ.長い針金にミカンをつるしてみたら,数日間は大丈夫だった.しかし,ヒヨドリもさるもの,針金に逆さにぶら下がりミカンを食べるようになりこれは失敗.次は,逆に台から長い針金を上に突き出し,それにミカンを付けた.しかし,これも失敗.ヒヨドリはミカンに乗り,針金を曲げてしまい,ミカンを食べてしまった.

 次の対策は,メジロは入れるがヒヨドリの入れない鳥籠(ケージ)を作ることである.ダイソーで30cm角と30×45cmの金網を購入し,直方体のケージを作った.その中に餌を入れれば,ヒヨドリには食べられない.これはある程度成功した.でも,ケージの外側に近い場所に餌を置いておくと,首を籠目から入れて餌を横取りした.ケージの真ん中に餌を置けば大丈夫.これで餌をヒヨドリにとられなくなった.

 餌をあげないヒヨドリがかわいそうと考えるかもしれないが,そんなことはない.庭にはクロガネモチ(赤い実がなる)と金柑が植えてあり,ヒヨドリはそれらを餌にできる(メジロは食べられないが).

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