技術英会話メールマガジン:Dis is でマル?
英語がお上手な人はパスしてくださいね。
留学時代,私にとってすごいショックな話がありました。それが,小学1年生の娘がパブリックスクールで,「Dis is」と書いてきて,マルをもらってきたことでした。なんで「This is」でないんだろう。私にとってこれは大きな事件でした。このことが,それまでの日本での英語発音教育の呪縛から解放できた,そのきっかけの出来事となりました。代用発音,発音を違った方法で発音することでその単語を正確に伝達できる発音のことです。
なんとこの「代用発音」という言葉をグーグルで検索すると,私の「技術英会話」のウエブページが出てきます。びっくりです。「技術英会話」という言葉も,グーグルでググるとこれまた私のウエブページが検索結果としてでてきます。これにもびっくりです。
実は,留学前にこの代用発音に触れていた経験が二つあります。一つはアマチュア無線です。携帯電話が普及する前はアマチュア無線がけっこう流行っていて,自分の子供達や両親にもアマチュア無線の免許を取らせてドライブやスキー場で使っていました。そのアマチュア無線の数字の発音の仕方に,代用発音がありました。数字の「3」の「three」のフォネティックコードは「tree」です。「th」が「t」になっています。数字の「3」が「木」です。無線では間違いが許されない場面があります。航空管制や軍隊です。民間航空機のパイロットの方がみな英語がお上手な方ばかりではないですが,数字の間違いは事故につながります。その時きちっと数字を伝えるためにフォネティックコード (phonetic code) が決められています。興味のある方は調べてみてください。
もう一つは,インドから来た技術者との会話です。そのインドの人と話した時に「ティンク」がわからなくて30分近く経ってから,ようやく「think」と気が付きました。「th」から「h」の欠落がインドの人の「th」の発音の特徴です。これも代用発音です。先の数字の「3」の「three」のフォネティックコードは「tree」がこれですね。体温計に由来する「テルモ」という会社もありましたね。これは独語起源ですけど。
それ以外にも「th」にまつわる話を技術英会話エッセイに載せていますので,よろしければ参照してください。
技術英会話エッセイ: 「th」の発音と代用発音 https://ceramni.matrix.jp/?p=796
技術英会話エッセイ: 数字の発音と代用発音 https://ceramni.matrix.jp/?p=911
今日のお話はここまでです。
技術英会話エッセイ 目次 https://ceramni.matrix.jp/?p=1582
技術英会話メールマガジン 目次 https://tatsuaiki.sakura.ne.jp/wp/archives/1619
無機材会 企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com
技術英会話: グーグルで「技術英会話」を検索すると,検索結果の1番目,2番目に筆者の「技術英会話」がヒットします。技術英会話はそれほどレアです。
筆者: 高橋達人 (たかはしたつひと) 大学時代の英語は東工大の学生レベル,30代前半で英語が不得手にもかかわらず米国の大学院へ会社派遣留学。真面目に勉強して1年半で修士卒業。会社生活の最終ステージで6年間豪州の現地会社に勤務。海外では勉学や仕事のかたわら合気道で体を動かし,現在は豪州,フィリピン,カンボジアで合気道を指導。
東工大 無機材会 企画担当副会長