技術英会話エッセイ: 「th」の発音と代用発音

 英語がお上手な人はパスしてくださいね。

【「th」の発音】  「th」では,上の歯と下の歯に舌の先端を挟んで,舌を引きながら「th」を発音すると教わります。英語でポンポンしゃべっている時にこんなことをしたら舌を噛んでしまいます。そこで,前の歯で舌先を噛むのではなく,舌先を前歯のスキマに後ろから軽く当てるだけ。上の前歯の先に当てていて,下の前歯の先っちょには「結果として当たっているだけ」。舌の先が前歯の裏につくところがポイントです。

【インドの人の「th」の発音】  インドの人は,「th」の発音に特徴がありますよね。初めてインドの人と話した時に「ティンク」がわからなくて,30分近く経ってから,ようやく「think」と気が付きました。熱力学Thermodynamicsも,「テルモダイナミックス」です。私たちが悩んでいる「th」の発音をしなくても,インド英語が理解されている。驚きでした。そこから「th」の代用でどのように発音したら通じるか,考えました。まずは通じることが一番。「ダァ,ディ,ドゥ,デェ,ドォ」の舌使いが,「th」の代用になるのです。

【豪州の子供は「th」を発音できない】  オーストラリア人のMarkさんの話: 豪州の子供は「th」を発音できずに「t」で発音。教会や学校ではじめて正しい「th」の発音を教えてもらうとのこと。

【ディス=this=dis】  ペンステート留学中,娘が地元の小学校に通っていました。ThisをDisと書いてマルをもらってきました。びっくりしたのを覚えています。
今ではネット辞書でdisは「thisのくだけた言い方」とでています。

【there】  デ(ゼ)ェア=there=dere 
ネット辞書には,dereを「Pronunciation spelling of there」とでています。

【Thank you】  大切な言葉:ありがとう。Thank you の発音を/探究/ /探求/でどうですか。私は時々使っています。

代用英語発音で通じさせることと,ちゃんとした発音は別物です。

自分できちっとした発音と思っている発音が相手に通じるか不安の時に通じる代用発音の使用は便利です。でも,きちっとした発音で通じるに越したことはなく,代用発音に頼らずできるようにがんばりましょう。

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無機材会 企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com

技術英会話: グーグルで「技術英会話」と「”」「”」で囲って検索すると,検索結果の1番目,2番目に筆者の「技術英会話」がヒットします。技術英会話はそれほどレアです。

筆者: 高橋達人 (たかはしたつひと)  大学時代の英語は東工大の学生レベル,30代前半で英語が不得手にもかかわらず米国の大学院へ会社派遣留学。真面目に勉強して1年半で修士卒業。会社生活の最終ステージで 6 年間豪州の現地会社に勤務。海外では勉学や仕事のかたわら合気道で体を動かし,現在は豪州,フィリピン,カンボジアで合気道を指導。
東工大 無機材会 企画担当副会長