技術英会話エッセイ: 数字の発音と代用発音
英語がお上手な人はパスしてくださいね。
技術英会話としては,数字が間違って伝わっては困ります。数字の発音と,伝えるための代用発音についてお話します。数字は,軍隊や航空管制できわめて重要で間違いが許されません。そこでNATO/ネィトゥ/では数字の読み方を定めていて,ここではその一部を代用発音として紹介します。
【数字の 0】 zero /ジ ロゥ,次郎/,o /オゥ,ou/
数字の「0」ゼロは,発音ではアルファベットの「o」を使いますよね。すでに「o」のところで失敗例も含めてお話しました。
→ 技術英会話エッセイ:「o」の発音は「オー」でしょうか「オゥ」でしょうか https://ceramni.matrix.jp/?p=807
「o」は/オゥ,ou/です。常に注意して/ou/となるように頑張りましょう。間違うわけにいかないときは,数字の「0」はゼロ「zero」と言うことにしましょう。zeroは,/ジ ロゥ,次郎/です。
【数字の 1】 one
後から脅かされて「ウォ」とびっくりしたときに,口をすぼめて空気をためて「ウォ」のように発音。 【Youtube「英語!聞くだけのワンポイントレッスン!」】
「what」「where」「when」も同じです。
【数字の2】 two
簡単そうで難しいです。子供のころから発音している「two」。通じないと涙が出ます。
悲しいお話は,スーパーマーケットのColesの中にあるDeliでハムを「200g (Two hundred grams)」と注文したのですが,Deliのおじさんに通じません。順番を待っていたおばさんが親切にも「200g」と助けてくれてようやくおじさんは理解しました。
助けてくれたおばさんの「200g」は自分の発音と同じに聞こえる「Two hundred grams」,でも違うんですね。落ち込みますよね。
原因は「two」です。発音記号では /tu:/ 「to」「too」と同じです。唾を飛ばすように,唾を飛ばさず「two」と発音します。 【Youtubeの「英語!聞くだけのワンポイントレッスン!」】
Youtubeで子供用の数字の発音を見つけて,自分の「two」と比べてみてください。
【数字の3】 three
「3」のNATO のフォネティックコードは「tree」です。
数字の「3」はthreeですが,これを「tree」と発音して「3」と理解してもらえるか。色々なところで試してみてください。今のところ,豪州では打率100%です。
「three」から「h」を取ると「tree」です。これインド英語ですね。
なお,カタカナで「ツリー」と言うと「2」と間違われます。
【数字の4】 four /フォーァ/
間違って女性に「ホォーァ(whore)」と言わないように。ビンタが来ます。
【数字の0】のところでお話しましたが,「0」を「オー」と発音すると,「4」と取られてしまいます。
【数字の5】 five
「5」のNATOのフォネティックコードは,「fife」 /ファイフ/
数字の6:six,数字の7:seven,数字の8:eightは,大丈夫と思います。
【数字の9】 nine
「9」はNATOのフォネティックコードでは「niner /ナイナー/」のように発音します。
数字の10:ten,数字の11:eleven も大丈夫そうです。
【数字の12】 twelve /トゥェLv/
「12」は,「l」と「v」が連続して入っています。注意して発音します。
【teenとtyの区別】
・teenのアクセント
数字の13:thirteen,14:fourteen,15:fifteen,16:sixteen,17:seventeen,18:eighteen,19:nineteen
「teen」にアクセントあります。したがって上がります。
・20,30,40 の「ty」
数字の20:twenty,21:twenty one,30:thirty,40:forty,50:fifty,60:sixty,70:seventy,80:eighty,90:ninety
「ty」には強勢がありません。したがって下げます。
数字の13と30は,「teen」と「ty」のどこに強勢があるかで判断します。
数字の100:hundred は大丈夫でしょう。
【数字の1000】 thousand
「1000」のフォネティックコードは「TOU SAND /tau/」です。 「th」がありません。
頑張ってくださいね。
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無機材会 企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com
技術英会話: グーグルで「技術英会話」と「”」「”」で囲って検索すると,検索結果の1番目,2番目に筆者の「技術英会話」がヒットします。技術英会話はそれほどレアです。
筆者: 高橋達人 (たかはしたつひと) 大学時代の英語は東工大の学生レベル,30代前半で英語が不得手にもかかわらず米国の大学院へ会社派遣留学。真面目に勉強して1年半で修士卒業。会社生活の最終ステージで 6 年間豪州の現地会社に勤務。海外では勉学や仕事のかたわら合気道で体を動かし,現在は豪州,フィリピン,カンボジアで合気道を指導。
東工大 無機材会 企画担当副会長