技術英会話メールマガジン:数字の「3」の発音です
英語がお上手な人はパスしてくださいね

前回は「数字の2」でした。今回は数字の「3」の発音にいこうと思います。
数字の発音はいつもの,英語圏の色々な地域,人の英語が聴ける YouGlish にお世話になります。
「数字の3」の発音
「数字の3」は日本語では,「さん」「スリー」です。この「スリー」は「ツー」と同じく完璧な日本語です。
早速,この three を,YouGlish 使って,英語の発音を聞いてみましょう。
「数字の3:three」の発音 : https://youglish.com/pronounce/three/english
three の発音は,なまった「スリー」に聞こえます。【数字の 3】three の私の独自発音記号は, /トゥリー/です。
ここでは,threeを発音するための「th」の発音,そして100%通じさせるための,代用発音についてもお話ししようと思います。
「three」の「th」
「th」の発音は,舌を上下の歯で挟んで,舌を引きながら,発音すると教科書や図解の発音本,最近では,Youtubeでも,英語圏の講師の人の発音番組で取り上げています。海外で会話をしているときに,舌をいちいち挟んでいたら舌を噛んでしまいます。豪州の知人にMarkさんという人がいます。Markさんに,豪州の子供は「th」など日本人が不得意とする発音を小さいころからできていいですねとの話題で聞いてみました。この答えは,「th」の発音の仕方を教わるのは教会や学校にいってからだそうです。
学校に上がってから教わる究極の正しい発音の知識を,Youtubeなどで,正しい発音として日本で教えているのですね。そしてビデオでは極めてゆっくりと正しい発音を説明してくれています。
思い出したのは,アメリカ留学中に娘がパブリックスクールで,「this」を「Dis」と書いてマルをもらってきたことです。学校できちっと発音を教わる前には,「Dis」でOKなのです。「ディスる」などいう時の「dis」は前の歯で舌先を噛むのではなく,舌先を前歯のスキマに後ろから軽く当てるだけ。
ちなみに,「ディスる」は,否定的な意味の接頭辞「dis-」を動詞化したものです。
昔から「きちっとした発音」から入ると,舌がちゃんと動いてくれないです。こんな教え方だと英語が好きになりにくいですね。
「three」の h を取って「tree」
数字ですから,この「数字の3」をきちっと相手に伝えるのが,一番大切な肝です。これは代用発音が役に立ちます。間違ってはいけない航空管制や軍隊では,その対策として,数字のフォネティックコードを採用しています。NATO /ネィトゥ/ やICAO (国際民間航空機関)のフォネティックコード (phonetic code) が,無線では使われていますが,あまり英会話では登場しません。ネットでも英会話でこのことを取り上げてはいません。私は「代用発音」と呼んでいるのですが,この「代用発音」という単語自体,私の造語のようで,検索するとほとんどが私のアップした記事になります。
20代のころから,アマチュア無線をしていましたので,英語でもこの代用英語を使ってきました。数字の3は,「three」の h を取って「tree」です。ただし,treeもクリスマスツリーの「ツリー」といっても通じません。独自発音記号では/トゥリー/です。threeと同じ独自発音記号ですが,「t」の後に「r」が来るので,口をとんがらかして,/トゥリー/です。
ではまた次回に。
次回は数字の「4」の発音です。
【独り言】
この数字の「3」をtreeの発音で,いままで困ったことはありませんでした。ここまで,読んでくれた人は,英語がお上手な人はいないはずですので,きちっと発音すべきなどと野暮なことは言わない人ばかりと思います。理数系は,きちっと通じさせてなんぼですので。
現在の私の「3」は,舌先を前歯裏から歯のスキマに後ろから軽く当てたところから始まる「dis」に近い three /トゥリー/です。絶対に通じさせたいときは,tree を使っています。
頑張ってくださいね。
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無機材会 高橋達人 tatsu.english@gmail.com
技術英会話: グーグルで「技術英会話」を検索すると,検索結果の1番目,2番目に筆者の「技術英会話」がヒットします。技術英会話はそれほどレアです。
筆者: 高橋達人 (たかはしたつひと) 大学時代の英語は東工大の学生レベル,30代前半で英語が不得手にもかかわらず米国の大学院へ会社派遣留学。真面目に勉強して1年半で修士卒業。会社生活の最終ステージで6年間豪州の現地会社に勤務。海外では勉学や仕事のかたわら合気道で体を動かし,現在は豪州,フィリピン,カンボジアで合気道を指導。
東工大 無機材会 企画担当副会長