豊橋さんぽ(No. 14 散歩のついでに)

 2月になって暦の上では春となりましたが、今年は特にまだまだ寒いですね。10年に一度クラスの大寒波が一度ならず二度も襲来し、おまけに、ここ豊橋には関ヶ原の谷を通った冷たい風が強く吹きつけるため、散歩していると気温以上に強く寒さを感じさせられます。2月になると、春の到来を告げる鬼祭りが市内の安久美神戸神明社で行われます。今年は寒波襲来の真っただ中の10日と11日に行われました。そこで振舞われる丹切飴を食べるとこの1年を無病息災に過ごせるというので、知人から分けてもらった飴を頂きましたので、1年を健康に過ごせそうです。この祭りでは、天狗との戦いに敗れた鬼が氏子となる町会を逃げ回り、その際に丹切飴と同時に小麦粉をまき散らします。私の毎日の散歩コースにはこれら氏子町会が多いため、祭りの後の痕跡が歩道のそこかしこにしばらく残っています。
 さて1月の記事では昨年一年間の散歩数などのデータを紹介しました。実は2020年から始まった新型コロナウィルスの流行時から散歩中に道で行きかう人々のマスク着用率を調べていましたので、”溝口さんぽ”でもそのデータを紹介したことがありましたが、何となく成り行きで豊橋でもそのデータを集め続けています。そこで、今月の”豊橋さんぽ”ではそのデータについて紹介しようと思います。下表は2020年8月から2025年1月までのマスク着用率の推移データになります。1年を通してデータがあるのは、2021年~2024年の4年間になります。この4年間については、いずれも冬から早春の2月、3月頃にマスク着用率が最高になり、夏から秋口の頃に最低になる傾向はほぼ共通しています。一方、着用率についてみますと、1年、1年と着用率が低下していることがわかります。昨年末から今年の年初にかけては新型コロナウィルス以外に、インフルエンザやリンゴ病など様々なウィルス性の感染症が流行したのにもかかわらず、皆さんの感染症に対する危機意識が低くなっていることが反映しているようですね。この先も感染症の心配をあまりしなくてもよい状況になることを期待していますが、どうなりますことか・・・私個人としては、スギとヒノキの花粉に対してアレルギーがあるため、2月から5月の連休前くらいまで花粉対策のためにマスクは外せませんので、こちらの対策も進むことを期待しています。

 

 ところで話題はガラッと変わりますが、豊橋市では私が毎日散歩している豊橋公園内にある市民球場を壊し、その跡地に大きなアリーナを建設するプランが進められていました(主にプロバスケットボールBリーグに所属している三遠ネオフェニックスが今後設けられるプレミアリーグに所属するために必要となるホームスタジアムとして使用予定)。昨年秋に行われた市長選挙では、この建設の是非が最大の争点となりました。選挙では推進派の候補が複数立候補して票が割れたこともあり、アリーナ建設反対を訴えた候補者が当選しました(多分、大多数の市民にとっては予想外の結果?)。一方、これまでこの話が進んできたのは、市長のみならず市議会も建設推進派が多数を占めていたためであり、新市長の就任早々の建設中止の方針に対して、議会が大反対する状況になりました。その状態から両者の間で話し合いが進まず、デッドロックに乗り上げた状態が続いています。いずれにしろただただ時間だけが過ぎていく閉塞状況で、このような停滞状況は建設するにしろ、中止するにしろ、資材高騰や関係業者への損害賠償などで多額の無意味な税金が浪費されることになり、一市民としても困ったもんだと思っています。このような背景からか、散歩していても年度末に向けて、いたるところで水道管や下水管などのインフラ工事や街路樹や公園の樹木の伐採作業が行われているのを見かけます。このような工事関係は通常でも年度末に行われることが多いのですが、これにもアリーナ建設の是非に絡むトラブルが影響しているのかもしれないなと思いつつ散歩しています。 (岡田清)

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