国際単位系のあれこれ13

組立単位各論

面積                              平方メートル       m2                       

SI単位ではないのですが、土地にはアール(記号a  1 a = 100 m2) 及びヘクタール(記号ha  1 ha = 10 000 m2)を使うことも許されています。ニュースなどで、10 000 haなどhaと大きな数値の組み合わせを見かけます。本来であれば100 km2と伝えるべきところです。元々km2とm2の間を埋めるための単位なので、好ましいい使い方ではありません。物理量の記号にはAまたはSを使います。

体積                              立方メートル       m3             

SI単位ではないのですが、リットル(記号l  1 l = 0.001 m3)を使うことも許されています。日本では大文字のLも使用していいことになっています。lを筆記体でlnなどと書く例がありますが、間違いです。直立体しか使用してはいけません。また、1 000 lを接頭語kを使って1 kl(キロリットル)として使う場合があります。間違いではありませんが正式な1 m3と全く同じ意味なので好ましいものではありません。物理量の記号にはVを使います。

平面角                          ラジアン            rad         1 rad = 1 m/m = 1

2本の半径のなす角度を対応する円弧との長さの比で表したものです。長さを長さで割るので次元がなくなり単位は1となります。単位が1の時は書かないのが原則ですが分かりやすくするためradという単位を与えています。1周360°は2π radになります。度(記号°)、分(記号′ 1°= 60′)、秒(記号″1′= 60″)を使うことも許されています。数値と単位の間は隙間を開けることになっていますが、°′″に限り隙間は開けません。℃ は °と扱いが異なり、隙間を開けます。
     例 12°、34″、56.78°、90 ℃(数字と単位の間に隙間あり)
     物理量の記号にはα,β,γ,θ,φを使います。

立体角                          ステラジアン       sr           1 sr = 1 m2/m2 = 1

球の中心に頂点を持つ円錐で切り取った面積と球の半径の長さを持つ正方形の面積の比で、円錐の広がりを示しています。物理量の記号にはΩを使います。ラジアンと同じ様に単位は1なのですが、分かりやすくするためステラジアン(記号sr)という単位を与えています。全周は4π srになります。

速度、速さ                   メートル毎秒       m/s       

v = dr / dtrは位置ベクトル)で定義される速度に使われます。JISでは速度と速さの定義の区別はされていません。波の進行の速さに対しては、vを使わずcを使います。キロメートル毎時(記号km/h)の使用も認められています。

加速度            メートル毎秒毎秒              m/s2       1 m/s2 = (1 m/s)/s

a = dv / dtで定義される加速度に使われます。自由落下の加速度(重力加速度)にはaを使わずgを使います。時速の変化を表したいがためにkm/h/sなる単位を作りだす人がいますが、これは / を2回使用していて文法に反しています。(km/h)/sと書いたとしても2種の時間の単位が混在していて好ましいとはいえません。「毎秒毎秒」との言い方は普段使用しませんが、正式にはこのように決まっています。

角速度                          ラジアン毎秒       rad/s

ω = dφ/ dtで定義され、回転運動で角度の進む速度を示します。ベクトルωでは右ネジの方向になります。