合気道エッセイ その1: ⑭ おわりに
合気道になじみが薄い人にと書いてきた一連の合気道エッセイを「合気道の合気のお話」と題して目次をつくりました。
「合気道は他人の力を使う」などという話を聞いたことがあるかもしれません。自分の力を使っていると思っていないので,他人の力を使っているのだと結論づけてしまうのでしょうね。自分の力も使いますし,一番の使っているのは重力です。これは合気三原則の一つでしたね。
ここで紹介した合気三原則の前腕伸張力も造語で一般に認識されない,一般どころか全人類に認識されていないので,「肩の力を抜け」「リラックス,リラックス」などの言葉がどこかしこでも聞かれるのです。合気道でのすごい言い方で「力を入れずに力を出せ」などの言葉も日常的に聞く言葉です。これまでのエッセイで少し前腕伸張力,正確には上腕と前腕の伸筋の働きがなんとなくそうかなと理解できてきたら,少しはスポーツなどに生かせるのではと思います。
このようなことを見出した武田惣角 たけだそうかく 先生と合気道を創始し世界に広めた植芝盛平 うえしばもりへい 翁はすごい方と思います。「年をとって弱くなってしまうよう技は,本当の技ではない」とは,ジョン・F・ケネディ大統領の弟,ロバート・ケネディ氏が来日したときにお相手した塩田剛三 しおだごうぞう 先生の言葉です。
合気三原則を使えば生涯現役 です。(^-^)v
どこかでお会いしたら声をかけてくださいね。
ではでは。
高橋達人 tatsuaiki7@gmail.com