技術英会話エッセイ: 参考にならない英語遍歴 その 9 我が家と家族
英語がお上手な人はパスしてくださいね。
(ステートカレッジの我が家)
ペンステートに留学した会社の先輩から英語を習得するには周りに日本人がいない生活環境がよいとのサジェッションにしたがい,ステートカレッジの北西にあるパークフォレストという住宅地にある長屋形式のアパートの一階に入ることになりました。このアパートは2021年末現在もGoogle Earthで上空から見ることができます。家の前にあったブランコもそのままです。
(家族の合流)
ステートカレッジの家が決まり,大学の生活がスタートするまで家族は日本で待機でした。したがって,少し遅れて妻と二人の子供たちはからステートカレッジに向かいました。ノースウエスト航空 (Northwest Airlines) で9月26日に日本の成田空港からシカゴ経由でピッツバーグ空港までの飛行です。私はピッツバーグまでビガーで迎えに行ったのですが,こちらの天候は悪化,雷雲が発生し,雷がどんどん落ちるという最悪の状態で航空機が軒並み飛行をキャンセル,テレビでは「air crack」と流していました。シカゴに着陸できず,ミネアポリスで燃料補給,シカゴで接続するピッツバーグ行の飛行機も飛びません。その後,幸い知人の山本さんが乗り継ぎのシカゴで妻と子供たちをピックアップしてくれ,シカゴに宿泊,私はピッツバーグのホテルで一夜を過ごしました。翌日午後,シカゴからの便でピッツバーグに到着,家内や子供たちには長い長い旅となりました。しかも家族にとって初めて乗る航空機で,初めて海外にでた空の旅でした。
(子供から目を離すな)
夕方,家族と合流したあとビガーでステートカレッジに向かいました。道すがらコンビニによりましたが,家内と私が買い物をしていると,そこにいた人にすごく叱られました。子供たちだけを車内に残して,どうゆうつもりかと。さらわれたらどうするのかと。子供の顔写真付きのmissingのポスターが多数貼られているのをみかけましたが,身近に危機があるとは想像もしていませんでした。ここは米国,日本でないことをまた強く意識しました。それ以後,米国滞在中は,子供を身近に置き目を離すことがないように注意しました。
そして,ようやくステートカレッジの我が家に到着,妻と2歳と6歳の子供たちと四人の家族が揃うことができました。
(妻の運転免許書取得)
妻の自動車運転免許証も米国の生活に必要で取らないといけません。さっそく妻を連れて運転試験場まで,妻は試験室に私は待合室で待機です。運転免許ででそうな問題をすべて暗記して口頭試問にのぞみましたのでそちらはバッチリだったそうです。
ただ,その後にトラブルが待っていました。試験官に一枚のチェックシートを渡され,妻は用紙に書かれている質問の内容が分からないのでのすべて項目に「Yes」と答えてしまいました。そこには病気の名前が羅列されていて,その中には「精神的な障害がありますか」もあります。試験官は困ってしまって,英語を喋れる人が一緒に来ていないかと言って,私が試験室に呼ばれました。このような場面があることを伝えてなかった私のミスですが,その質問の内容を妻に説明して,ようやく家内もすべてNoと答えて,試験に合格することができました。病気の英単語はみな専門用語で辞書が必要なものばかり,ただその中のキーワードがみつかれば返答ができるのですが それができなかったのですね。
最後に,試験官が「本当にクレージーじゃないのか」と笑って送り出してくれました。
2021年9月28日に開始した技術英会話エッセイは,その年の大晦日まで95回の連載となりました。ここあたりの技術英会話エッセイは,経験も英会話力向上の大きな武器として,「英会話にプラスになることが少ないかもしれないお話/参考にならない英語遍歴」(「その時私は」物語) として,幼少から留学にかけての体験談をアップしています。少しでもひっかかれば儲けものと思ってななめ読みしてください。
ではよろしくお願いします。
高橋達人 tatsudoc@nifty.com