技術英会話エッセイ: 参考にならない英語遍歴 その5 米国に到着して

 英語がお上手な人はパスしてくださいね。

<米国到着直後>
(ブローカー屋さん)
 米国に送った車,ホンダのビガーを受け取るためには現地での書類が必要です。日本で,日通さんからニューヨークで,日通の輸出業務を担当しているブローカー (broker 仲介業者) の事務所を訪ねるようにいわれ,そのブローカー屋さんを米国入国の翌日,ホテルから初めて地下鉄に乗り訪ねました。事務所はマンハッタンの最南端,今はない110階建てのツインタワーの貿易センタービル (World Trade Center, WTC) の中にありました。このビルは2001年9月11日のテロ攻撃を受け,今は見ることができなくなってしまいました。なくなる15年前に訪問したことになります。

(できない)
 ブローカー屋さんの話は,日本から自家用車を持ち込むことができない。「え~」です。きちっと条約もあるのに。ひょとしたら,日本に送りかえさなきゃいけなくなるかもと。相談をニューヨークのDOT (Department of Transportation 運輸省) に行ってしたらとブローカーさんからサジェッションを受け,場所を教えてもらいました。貿易センタービルを後にDOTに出向きました。そこでは「ここは自動車運転試験所。その話ならワシントンのDOTへ行くのがいい」とアドバイスされ。それはないよな。初めて海外に来て,二日目にニューヨークで,ワシントンに行けとは。そこで,日本領事館に相談しようとニューヨークの領事館へ向かいました。領事館で相談に乗ってもらいましたが,それだったらジェトロだろと。今度はジェトロの場所を教えてもらいました。夕刻になり,ジェトロ (ETRO, Japan External Trade Organization 日本貿易振興機構) を訪ねると,法律があるならその法律をコピーして持っていったらとアドバイスされました。
 今度は,あのゴーストバスターズで有名な図書館 (The New York Public Library) です。図書館で,条約の本を見つけ出し,その部分をゼロックスでコピーをとりました。それなりの分量になりました。(初めて海外にでて二日目に,図書館でゼロックスかよ) と思いながらのゼロックスです。
 夜は,日本で友人に紹介された国連の人と高層ビルからマンハッタンの街並みを眺めながら,二日目のドタバタの顛末を話して米国入国二日目が終わりました。

(再度,ブローカー屋さんに)
 次の日,ゼロックスした条約文をもって,再度,貿易センタービルへ。そのブローカーさん,ゼロックスした条文も見ずに,書類を書き出しました。(え~)です。前日,ほぼ半日使ったのに。
 できた書類をもって,一旦,大学のあるステートカレッジに向かいました。まだ,自分の住むところも決まっていないのに,この日の実働の量は半端ではありませんでした。この二日間で,日本語が通じなくてもなんとかできるとの確固たる自信がつきました。

ではでは。


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高橋達人 tatsudoc@nifty.com