たつひとの富士山 その19:宝永山登山

2024年富士登山の体調整のための宝永山登山

過去,二年間の富士登山を振り返って

 2022年の富士登山は,富士急の富士山駅から始まりました。まずは,冨士浅間神社へお参りして,そこから馬返しまで歩きました。あまり歩く人いなく,出会う人もいませんでした。馬返しまで歩いて,一旦自宅に帰り,再度馬返しまで今度は季節バスで向かい,そこから一合目,スバルライン終点の五合目まで歩きました。この年に富士山まで登るとは計画もしていなかったのですが,家に帰ると,行ってみようかと今度は山小屋泊のついているバスツアーを使って七合目の山小屋まで,ガイドさんつきのコースでしたが,コンスタントに歩くのは,合気道を50年もやっていると,ばぁーやって休んで,ばぁーとやって休んでの癖がついて,なかなかガイドさんとの歩調がありません。しばらくすると問題児は,ガイドさんのすぐあとくっついて登ることとなります。七合目の山小屋「鳥居荘」で宿泊した後,山小屋から日の出をみて,人生初の富士山山頂に立つことができました。吉田口山頂ですが。登ったことのある人は分かると思いますが,山頂直前の最後の鳥居があります。それまで晴れで晴れていて雨具など不要だった天候が,鳥居をくぐったとたん,横殴り嵐です。横や下から吹き上げてきます。雨具は二泊目の八合目の山小屋「白雲荘」に置いてきたのでさぁ大変。幸いなことに頂上の山小屋「頂上扇屋」さん,その時山頂で空いていたのはこの山小屋一軒,そこで透明ビニール上下雨具を買うことができてといったところが最初の年でした。

 次の2023年,すなわち昨年は,静岡県側の富士宮口からの登山です。これも山小屋付きのバスツアーで,二年目なので楽勝と考えていたら,五合目から歩いてしばらくして六合目でダウン。二日前に高齢者が同じ富士宮口ルートで亡くなったこともあり,山小屋の人の対応も極めてやさしかったです。六合目の山小屋で一晩中寝ていました。翌朝に宝永山火口の縁まで,散歩にいって帰ってきました。
 そこで,山梨側でトレーニングにとスバルライン三合目のバス停で降りて五合目まで精進口登山道を歩いた後,再度富士宮口から登り,最高峰の剣ヶ峰3776mに立つことができました。今回も雨や霧の中で,火口をみることができまんでした。ただ,8月末には閉まっていた富士山本宮浅間大社奥宮もまだ開いていて,高齢登拝者名簿に名前を書くことができました。

2024年の体ならし:宝永山登山

 今年は,前年の轍は踏まないように,まずはトレーニングとして6月11日に昨年火口の縁まで行った宝永山に登ることとしました。標高2400mの五合目から登って,山頂が2993mですから高度差はありませんが,すでに五合目からですので,空気の薄さは飛行機機内と同じです。飛行機はじっと座っていればいいのですが,80%の空気量の中で歩きにくい宝永山火口のザㇾ場の坂道を登るというのには慣れが必要です。ちなみに富士山山頂は,0.6気圧台ですので空気は60%程度です。宝永山登山もバスツアーでお仲間もいましたが,行きに一人脱落,昨年の私と同じで最初から体が周りの環境に馴染まなかったのだと思います。そしてさらに途中で若い人が頭痛の高山病になってしまいました。
 今年は,雪が多く残っていてまだ,富士宮ルートの五合目から六合目も雪で登山道が閉鎖,二日前にも雪が降ったとのことでした。今日(6月28日)のニュースで,富士山火口で3名がなくなっているのが捜索願の出ていた人の捜索に出向いた救助隊に発見されました。
 三日後の来月7月1日に山梨県側の富士吉田口は山開き,静岡県側は10日からですが,私が富士山に登るのにあと三週間です。大丈夫でしょうかね。ただ,山荘は確保しているので,その点は安心かと思いますが。

富士山の話題:山梨県側で入山料を徴取開始

 入山料は,通行料と言います。今年は山梨県側のみの徴収ですが,静岡県側は,準備が間に合わなかったとのこと,県知事の交代のせいでしょうか。今年は静岡県側の富士宮口ルートでの登山なので,通行料の支払いはないですが,毎年払っている任意の協力金はしっかり払ってきます。
 通行料に加えて,入山時間,人数の上限もあります。ツアー会社の方は「山小屋宿泊付プランで申込みの場合は,4,000人枠とは関係なくゲート通過が可能」との情報を出しています。

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ではでは。

高橋達人 tatsudoc@nifty.com