「その時私は」物語:たつひとのスキューバ その6
スキューバの思い出その2 海外編
今まで,国内ばかりのダイビングでしたので,海外も潜ってみないととまず選んだのがオーストラリア グレートグレートバリアリーフでした。
【グレートバリアリーフ】
オーストラリアのケアンズに機材をもって出かけました。相手は東海岸を2,300kmにわたって広がる世界最大のサンゴ礁,グレートバリリーフです。ここでは観光でのダイビングは主ですので,先にも書いたように,体験ダイビングです。体験ダイビングでのでインストラクターがつきますが,参加人数が多いとインストラクターは大変です。
水中でBCにエアを入れ浮力を調整しますが,バランスが取れていたところより深く潜るとBC内の空気が圧縮され,浮力が小さくなります。そのままにしているとどんどん降下してしまいます。一方,バランスが取れていたところより,浅い方に移動するとBC内の空気が膨らんで浮力が大きくなり,空気をBCから抜いてやらないと吹上げてしまいます。体験ダイビングでは,少し講習を行うものの,初心者はスキルとして持っていないので,インストラクターは大変です。
大型のクルーズ船に乗ってダイビングスポットのサンゴ礁に行きます。結構,ナポレオン (魚の名前です) などをインストラクターが触っても逃げもしません。そんな時,ある体験ダイビングの人が吹上げ状態になり,当方がその人の足を捕まえて,皆がいる場所までつれていきました。後で,インストラクターから感謝されました。でも人数が多くなるとあぶないですよね。
最後に,グレートバリアリーフより,沖縄のサンゴ礁の方がずっと綺麗でした。ダイビングスポットと自然そのままの場所との違いはあるでしょうが,他のダイバーも同じ感想でしたので,遠くにいくより沖縄の海の方がよいと思っていいと思います。ただし,すでに沖縄本島の周りに生きたサンゴ礁をないように思います。残念ですが。
【シドニー湾】
国内でのダイビングも,仕事でのダイビングから離れ,時間がたつにに従ってダイビングから遠ざかっていました。オーストラリアに赴任するにあたり,グレートバリア以外の海の中も見てみたいとスキューバの機材をもっていきました。まずは,リハビリです。シドニーでスキューバツアーショップの講習会に参加しました。場所は,オペラハウスでよみるシドニー湾です。シドニーは,東京と赤道を挟んで同じ程度の緯度となります。潜った場所は,自転車が投げ込まれていたりして,相模湾の海とあまり変わりはなく,それなりによいリハビリトレーニングとなりました。
【テリガル】
シドニーでのリハビリを終えて,いよいよ本格ファンダイブに挑戦です。選んだのはテリガル,テリガルは,シドニーの北100kmにあるセントラルコーストのダイビングスポットです。テリガルにはオーストラリア海軍のフリゲート艦,全長138mのHMAS Adelade II がレックダイビングスポットとして沈船として水深40mの改定に沈めてあります。このオーストラリア海軍の船をめぐっては,オーストラリアで数か所から引き合いがあったそうで,テリガルが最終的に勝ち取ったようです。沈めたのは2011年でオーストラリアでは4隻目,西オーストラリアに2隻,ブリスベンに1隻だそうです。海上自衛隊の船が老朽化したとして,その船をダイビングように海底に沈めることなど日本では考えられないですね。
ダイビングの目玉は,キャプテンシートに座っての写真です。45cm大のコブシメとも会いました。ケラマで遭遇したコブシメとは違いでしょうけど,懐かしかったです。
ここでの海外ダイブが12年にわたるスキューバダイビングの最後となりました。
ではでは。
皆さまの「その時私は」物語のお話をお待ちしております。
企画担当 高橋達人 tatsudoc@nifty.com