技術英会話エッセイ: 元素で英会話の自信をつける その1

 英語がお上手な人はパスしてくださいね。

以前に,技術英会話のエッセイで,周期表 (周期律表) Periodic table のお話をしました。
技術英会話エッセイ:Periodic tableてなに?  https://ceramni.matrix.jp/?p=687

この周期表は元素を規則的にそって並べたもので,材料を扱うものであればある程度は頭に入っていて研究,実業務で使っているはずです。でもそれはすべて日本語の元素の名前や内容です。突然,外国の方とある元素について話をしようと思ったときに,自分が元素の英語名や発音をまったく知らないことを自覚することになります。その場で辞書を引き出しては,会話はなりたちません。まして理系でもなければ,ほとんどの町の人は元素の英語名や発音など知る由もありません。

 町の英会話教室やYouTubeの英会話レッスンでも,元素の話など教材としてまったくでてきません。ここで,元素の英語と発音を知ることで,英会話に対するかなりの自信がでてきます。実は町の中には日本語で元素の名前はあふれています。まずは,すこしその辺を周期表を順に見ながらみてみましょう。前のエッセイの発音のところとダブルものもありますが,復習と思ってください。発音表記にはわたくし独自の自己発音記号を使っています。
技術英会話エッセイ:自分独自の発音記号  https://ceramni.matrix.jp/?p=954

Periodic table 周期表の頭からいきます。

【水素】 Hhydrogenです。元素記号Hは知っていても,日本での会話で,hydrogenは使わないですよね。/ハィドロジェン/

【ヘリウム】  ヘリウムガス。風船を浮かせる空気より軽い気体ですよね。He,helium,これは/ヒーリァム/と発音します。イメージとちがいますよね。

【リチウム】  ハイブリッドカーや電気自動車,ボーイング787,潜水艦で話題のリチウム電池のリチウムは? 「l」と「th」が入っています。リチウム「lithium」です。このLi,カタカナでは全く通じません。自己発音記号で表すのも難しいです。したがって自己発音記号は諦めて,しっかりマスターしましょう。

ベリリウム Beberylliumは,「l」が入っています。/ベリリァム/

 他の人が知らないことを知っている,できるということは,自信につながります。英会話は自分で能力向上を図るしかないですから,この自信は大きなモチベーション (motivation) につながります。町の人1000人に聞きましたなどでこのことを想像すると,挨拶の仕方や道の聞き方と違って,この部分は分かっているのは自分だけと思うだけで,すごくやる気になりませんか。

ここしばらくは,周期表を使って元素に関する発音の話題を取り上げたいと思います。

ではでは。

 技術英会話エッセイ 目次  https://ceramni.matrix.jp/?p=1582

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無機材会 企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com

技術英会話: グーグルで「技術英会話」を検索すると,検索結果の1番目,2番目に筆者の「技術英会話」がヒットします。技術英会話はそれほどレアです。

筆者: 高橋達人 (たかはしたつひと)  大学時代の英語は東工大の学生レベル,30代前半で英語が不得手にもかかわらず米国の大学院へ会社派遣留学。真面目に勉強して1年半で修士卒業。会社生活の最終ステージで 6 年間豪州の現地会社に勤務。海外では勉学や仕事のかたわら合気道で体を動かし,現在は豪州,フィリピン,カンボジアで合気道を指導。
東工大 無機材会 企画担当副会長