たつひとの富士山 その七: 冨士山本宮浅間大社とポイントまとめ

富士登山 五日目 2022年8月31日 (水) 下山後

【冨士山本宮浅間大社ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ
 今回は,五合目の冨士山小御嶽神社ふじさんこみたけじんじゃにこれからの富士登山の安全祈願と下山後に無事帰還の報告,そして今年は既に富士山頂の冨士山頂上浅間大社奥宮ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ おくみやが閉まっていたので,富士宮の冨士山本宮浅間大社へ下山の報告をしてきました。

冨士山本宮浅間大社

 冨士山本宮浅間大社は,身延線富士宮駅のすぐそばです。鳥居と石塔で富士と冨士と違っています。面白いですね。

【富士登山のポイント】

【ガイドさん・山小屋から得た情報・知識】
 ・高山病対策: 肺に大気は薄いが大切な空気を入れることが大切。
   息を吸うにはまず吐いて肺の二酸化炭素を出す
   肺を空っぽにしないと,空気は入ってこない。
 ・酸素缶: 無用,酸素缶で数分使ってもその後周りは低酸素。
 ・カイロ: 周りは低酸素,酸素不足で発熱せず。
 ・重ね着: いくら重ねても寒い時は寒い。
 ・富士山は重たい水を下から運びへたばるより,
  1000円札を1枚余分に持って行って山でボトルの水を買った方が良い。
 ・日焼け止めは役に立たない。通常市販の+50程度では。
 ・富士山の一泊二日は修行。二泊三日の方が楽で良い。
 ・高山病の症状: 頭痛,吐き気,足の攣りつり
   多少の頭痛は大丈夫
 ・風速15m/sの風は,砂が顔に当たる。
 ・雨は下からくるので,ポンチョは不適。
  →山頂でマリリンモンロー状態の人を多々見かけました。
 ・発熱すると強制下山。山中,風邪をひかないように。

【私が思った登山のポイント】
 ・高山病がもっとも心配だったが,七合目の山小屋までは大丈夫。
  山小屋泊もよかったのかも。一日目は鳥居荘,二日目は太子館でした。
 ・水 1.5 リットル (モンベル FLEX WATER PACK)
  →少しでも軽くするために,1Lであとは,富士山で500円で購入がベター?
 ・水の補給に加え,ミネラル分の補給は大切。
  粉末ポカリスエットやアクエリアスドロップ。
 ・衣類を乾かすためにS字フックは役に立つ
 ・各種ポリエチレン袋が,色々な場面で大活躍。
 ・夜の登山はバランスが取りにくい。
  夜なので目によるバランスが取りにくい。
  重力の捉え方のみで歩行。
  →したがって夜の登山は避けた方がいいい。
 ・登山用ポール (ストック) は2本持っていってよかった。
  ただし,岩場では手で登った方が安全。
  そのために手袋必須
 ・山小屋で枕が快適になる工夫が必要。
 ・タオルは大切。→首巻タオル
 ・精神的疲れと肉体的疲れは異なる。
 ・防水したバックパックにも,バックパック用レインカバーが必要。
  バックの中に45Lのポリ袋を中に入れ,そこに収納。
 ・ポケットティッシュもカバーが必要。
  雨水を吸ったポケットティッシュは使えない。
 ・トイレットペーパーを芯を抜き,チャック付きポリ袋に入れると,
  色々便利。ただし,風があるとシングルだとひらひらまって苦労する。
  →ダブルがベター。
 ・屋外で待つ山頂でのご来光と違い,
  山小屋からのご来光は震えて外で待つ必要がない。
  時間的余裕があれば山小屋でご来光がおすすめ
 ・雨具は大切,晴れていても天候変化は突然。
  雨具は常に持参。山小屋に預けてひどい目にあった。

【ネットから拾ったポイント】(202305)
 ・ザック:腰ベルト付き。
  バックパックが振れないように。
  肩の負荷軽減。
 ・4-5kg程度に。→もう少し重くなります。水だけで1kg。
 ・雨具など,すぐ出せるバックパック内の一番上に。
 ・パッキング方法:
  ・まずは,大きなポリエチレン袋をバックパックの中に。
  ・用途ごとにすべてジップロックに。
  ・重いものは背中側に,左右対称に。
  ・雨具は一番上。

【初めて富士山を登って】

 ようやく,父や義理の母,息子と同様に富士山山頂に立つことができ,運がよく2回もご来光を見ることができました。山頂でなくても天候さえ恵まれれば雲海から上がるご来光を見ることができると知りました。当たり前のことですね。現地に行かないとわからなかったことは,高山病には携帯酸素ボンベが役にたちそうですし,ご来光を待つ寒い朝には使い捨てカイロも暖をとるのに便利そうですし,バックパックごと雨から身を守ってくれるポンチョも役にたってくれそうと思ったことは,まったく違っていることを知りました。ポンチョが役にたたないのは,山頂でマリリンモンロー状態の人を見たので実感としてわかりますが,使い捨てカイロ,ホカロンが酸素の薄いところでどの程度まで温まるか次回試してみたく思います。
 今回は吉田ルートの山頂,標高3706mには立ちましたが,日本の最高峰3776mに立つことは,強風と雨でかないませんでした。また楽しみにしていた神社で高齢者の特権で記名してお神酒をもらうことも,そもそも神社がこの8月終わりの時期には閉まっていて想いはかないませんでした。次は南側の富士宮ルートで富士登山をチャレンジすることを今は考えています。それまで10ヶ月は,紅葉の富士山麓のトレッキングや,周囲の山から雪をかぶった富士山をみるトレッキングを計画しています。

 自宅から富士山頂上付近に見える吉田ルートの登山道と下山道を,これからは「あそこを登って下りてきたんだ」と思いながらみることができます。

 9月26日になってようやく富士山が見えました。ほぼ1ヶ月ぶりでした。

これは3年前に6月の雪化粧で自宅から見えた吉田ルートの登山道と下山道です。今回の写真ではありません。あしからず。

 左の大きいジグザグが吉田ルートの下山道,右の細かいジグザグが吉田ルートの登山道です。

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ではでは。

高橋達人 tatsudoc@nifty.com

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