技術英会話エッセイ: 海外の地名 Melbourneはメルボルン?

 英語がお上手な人はパスしてくださいね。

 学校の地理でならった海外のカタカナ地名と英語の表記,発音が著しく違う場合があります。残念ながら海外ではカタカナの発音はほとんど通じません。英語が流暢な人もこの海外の地名はカタカナ発音のことが多く,話の途中で突然地名だけ日本語になって驚くことがあります。

【メルボルン】  子供のころから,オーストラリアのメルボルンはメルボルン。疑いもなくメルボルンと思っていました。あるとき,英会話の先生が夏休みにオーストラリアの/メルベン/に行くとの話で,それどこ?ひょっとしたらメルボルン,綴りはMelbourne。辞書の発音記号はメルボルンではありませんでした。自己発音記号で/ルベン/,びっくりです。それから,カタカナの外国の地名は一度は辞書で発音記号を調べるようになりました。

【シドニー】  一時中断していたシドニーへの運航を再開した航空会社の客室乗務員の「これからシドニー空港に着陸します」の英語アナウンスに,搭乗していたオーストラリア人がどこの空港へ着陸するんだと。

「s」と「sh」の発音は本当に難しいです。オーストラリアのSydney「シドニー」の「シ」は「スィ」。dには母音がついていないから,「スィ(d)ニー」と発音。dは心の中で言いましょう。
技術英会話エッセイ:「see」と「sea」と「C」の発音 https://ceramni.matrix.jp/?p=818

【ジャカルタ】  仕事で関係していたジャカルタ,英語綴りはJakartaです。rの後に母音がありません。英語での発音は,自己発音記号であらわすと/ジャカー/です。現地の人はジャカルタで通じますけど,英語圏の人はジャカルタとは言いません。

【ドバイ】  シドニーから欧州は遠いです。航空機も途中で燃料補給が必要で,その中継地がドバイです。このドバイは綴りはDubaiです。自己発音記号であらわすと/デュバァィ/です。私のまわりの日本の方でこのように発音する人にお会いしたことがありません。

 今,使っているカタカナの海外の地名は大切な日本語です。カタカナは日本語として,その正しい英語と発音を覚えましょう。加えて,中国の都市も漢字でかつ発音も日本読みですので,しっかり英語の綴りと発音を覚えないとコミュニケーションはまったくできません。
 一度に記憶することは大変ですので,まずお仕事に関係する場所や観光で訪問したりする地名から始めましょう。コミュニケーションがしっかりできるように,一度は地名を辞書で調べて発音記号を確認するようにしましょうね。

企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com