技術英会話エッセイ: 日本人の英語は特別?

 英語がお上手な人はパスしてくださいね。

【英語に自信のないあなたに自信をつけるお話】

 『日本語訛りなまり (Japanese English, Japanese accent) はソフトで好感が持てる。分かりやすさは中程度訛りはアイデンティティー無理に変える必要はない

  ・大坂弁,京都弁を無理に標準語に直す人は少ないかもしれません。
   直す必要はありませんよね。
   ただし,多くの人が聞き取れない方言は,少し直すことが必要ですけど…

【英語の訛りなまり
 英語は一つの言語 (language),地域により多くの方言・訛り(accent) があります。
  ・American accent: アメリカ英語・訛り
    Southern accent: 南部訛り
  ・British accent: イギリス英語・訛り
    Scotland accentScotch accent: スコットランド訛り
  ・Australian accent : オーストラリア英語・訛り
   ・オーストラリアの人は,自分たちの英語が一番分かり易い英語と思っています。
  ・Indian accent : インド英語・訛り
   ・この人はインド出身だな。
    でも,会話をしているうちに,コミュニケーションができてくれば,
    いつのまにか話し方/訛りは気にならなくなります。

  Japanese accent 日本英語日本訛り日本語訛り日本人の話す英語 
   ・日本人の話す英語は特別ではありません。英語の一方言。
   ・日本英語の分かりやすさは,中程度。びりではありません。
   ・自信をもって大丈夫です。

【一発で理解させる発音】
 国によっては「Japanese English /Japanese accent」を個性と思ってくれる人もいるようですが,会話はキャッボールなので,一発で理解してもらいたいですよね。話がそこで止まってしまわないように。それには,日本人が不得意の「th」「r」「l」などの発音を,わかるようにきちっと発音できなければなりません。

リチャードさん,ロブさん,名前もきちっと発音できないと振り向いてもくれません。
ともに「R」から始まります。「r」の発音さえできれば他はばっちりです。

【元気の出る面白い話】
 私のように小さいころからずぅ~と,日本人は舌が西洋人より短いので英語の発音ができないなどというひどい話を刷り込まれ続けてきた人は日本の中にはかなりの数でいるのではと思います。英語をしゃべりたいけどしゃべれない状態が続いてきました。帰国子女は別にして,大人になってから英語を話すことは特に難しいと。次のお話は元気がでます。

<英語はいつまでも学習可能> ネットにでていた元気の出る面白い話
 「ある年齢以降は,高齢になるまで英語修得の能力が落ちない。若い人が修得が速いのは学校等で必死に習得しないと生きていけないから。ある年齢になると閉じこもって,英語に触れる時間も刺激も若い人に比べて少なくなるからなかなか英語が修得できない。」
とのこと。

 英語の修得で大切なのは『刺激』だそうです。宇宙飛行士の若田光一さんも訓練を始めるままでは1週間程度の海外旅行をしただけ。現場に入って、英語に慣れていくしかなかったとのこと。地道な努力の積み重ねで英語を身につけたそうです。

<日本人の英語はどのように聞こえる>
 日本で英語を学ぶと,英語の先生だったり,留学生だったり,海外留学先や海外赴任先で,英語圏でもいろいろな地域の出身の人との接触で,その地方の訛りを吸収します。日本人の英語は,もちろん日本語から引っ張られる日本英語を母体として,アメリカ英語だったり,イギリス英語だったり,オーストラリア英語だったりそれらが混じった英語になるそうです。そんな話を聞きました。私も大学卒業まで東京で生まれ育ちましたから,しゃべる言葉は東京弁で,行動範囲が広がるにつれ横浜弁が混じり,大学卒業後仕事で広島福山へ行ってからは,大阪の人,九州の人,地元広島の人,そして東北出身の人との接触で,はじめこそ地元の人に東京弁を指摘されましたが,あとはまぜこぜです。英語も同じと思います。長く一つの場所にいるとその地方の英語になじむので,6年いたオーストラリアでは,帰国の時は現地の人に本当にオーストラリア英語になったなと言われました。本人はまったくどこがそうなのか気づきません。
 英語がお上手な人のいうの私の英語は米語とか,生粋のブリティッシュ英語だとかいう話は,話半分に聞いておいた方がよいと思います。日本人で生粋の大阪弁の人はそんなに多くないと思いますし,まして米国人に私の日本語は生粋の大阪弁とか言われたら冗談としか思えません。大阪訛りで話す外国の人はいますけど,その程度です。
 一つ,方言も良いことがあります。きちっと正確に内容を伝えたいときなどに,後ほど説明する代用発音で,この方言の利用が挙げられます。それは後ほど。

技術英会話エッセイ:いつになったら英語が聞こえるようになる?

 がんばりましょうね。

ではでは。

 技術英会話エッセイ 目次  https://ceramni.matrix.jp/?p=1582

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無機材会 企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com

技術英会話:グーグルで「技術英会話」と「”」「”」で囲って検索すると,検索結果の1番目,2番目に筆者の「技術英会話」がヒットします。技術英会話はそれほどレアです。

筆者:高橋達人 (たかはしたつひと)  大学時代の英語は東工大の学生レベル,30代前半で英語が不得手にもかかわらず米国の大学院へ会社派遣留学。真面目に勉強して1年半で修士卒業。会社生活の最終ステージで6年間豪州の現地会社に勤務。海外では勉学や仕事のかたわら合気道で体を動かし,現在は豪州,フィリピン,カンボジアで合気道を指導。  東工大 無機材会 企画担当副会長