技術英会話エッセイ: 「m」と「n」と「ng」の発音の違いがかわりますか
英語がお上手な人はパスしてくださいね。
「m」と「n」と「ng」の発音,これら日本語では同じ「ん」です。
この発音について大西英水先生の記事からです。
【日豪ブレスの2012年8月号「レッツ発音矯正!」】
【mの発音】 「みかん」の「ん」。口を完全に閉じる「ん」。
ただし,「みかん」を口を完全に閉じない方もおられるようで,私の「みかん」は口を完全に閉じます。ただし,「みかん」のローマ字表記はmikanと「m」ではありません。
fulcrum /フォルカム/ 支点 してん
【nの発音】 「案内」の「ん」。口を閉じないで舌の先が上の歯の裏につく「ん」。
sin /スィン/
sine /サィン/ サイン,正弦 せいげん (略 sin)
n /エン,en,円/
【ngの発音】 「案外」の「ん」。口を閉じないで舌の先が下の歯の裏につく「ん」。
sing /スィング/
「みかん (m)/案内 (n)/案外 (ng) 」
練習してみましょう。
【Port KemblaのKemblaとCanberraとが,「ケンベラ」と同じ音?】
【Port Kembla (ポートケンブラ) のKemblaとCanberra (キャンベラ)とが,私には「ケンベラ」と同じに聞こえるのです。
「m」と「n」,「l」と「r」とオーストラリアの人にとっては違った音でも,私には同じに聞こえるのですね。
・Kemは「健」「建」「腱」,Kenは「剣」でどうでしょう。
・blaはブラブラするの「ブラ」,braは……?。braはとにかく練習しましょ。
Port Kemblaを,「健康のためにブラブラする」でどうでしょうか。
・一方,Canberraは「can」と「berra」に分けて発音。「ケァン」/ae/が近いかもしれません。
<Coffee Break>
さて,日本語をヘボン式ローマ字表記へ変換するときの「ん」の注意です。
撥音はつおん「ん」は,「n」で表記します。
特例としてb,m,pの前では、「ん」は「m」で表記です。
難波 なんば Namba
伊部 いんべ Imbe
本間 ほんま Homma
万歩計 まんぽけい Mampokei
知っていましたか。
企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com