技術英会話エッセイ: まずはカタカナの「エル」の発音から始めましょう

 英語がお上手な人はパスしてくださいね。

 われわれにとって難しい「l」と「r」の発音の内,まずはカタカナで「エル」の発音から始めましょう。

Please   まずは大切な「Please」。「お願いです」,怒った顔でお願いする人はいませんね。笑顔を作って「Please」。笑顔は口の形が横に引っ張られた形になりますね。「l」を横にすると「ー」となって,こじ付けで「l」の発音は,口を横に引っ張って,微笑んで発音と頭に刷り込みましょう。写真を撮るときの「チーズ」と同じですね。 昔,映画のネバーエンディングストーリー (Never Ending Story) でお姫様がバスチアンに「Please」を言っているところがアップで映って,「l」は横に唇を引っ張るんだとはじめて気づきました。
 次の画像は,豪州のABCおもちゃカタログの表紙です。口の形を見てください。「Please」は横に唇を引っ張って,必死におもちゃを買ってとお願いしていますね。「l」は横に唇を引っ張ると自然と舌の先が前歯の裏につきますね。笑顔はお金がかからない武器。
どうぞ Please!

Bless you!   くしゃみsneezeをした人に言ってあげるおまじないの言葉 「Bless you!」。日本語訳は「お大事に」。このBlessも「l」です。微笑みながら言いましょう。Bless you!

英語 (English) は微笑みながら】 英語をつまんなそうに口を尖がらせて言っていませんか。そう,英語=English。カタカナの「イングリッシュ」では通じません。日本人は1億2千万人いるので,日本語の「イングリッシュ」は世界で通じているかもしれませんが,Englishは「l」が入っているのです。改めて単語を見ると「l」が入っていると気づきます。幼少のころから,聞きなれた「イングリッシュ」は日本語。大切な英語「English」をきちっと発音しましょうね。英語は微笑みながらですね。「微笑んでほしければ,まず微笑むことさ」です。

スライド  「スライド」の映りが悪いなと言いますね。このスライドも「l」です。slide。雪崩,地滑りの「slide」です。snowslide, landslide。中々一発では通じません。カタカナは怖いですね。どれが「l」なのか「r」かを知らないと発音できませんね。「ネックスト スライド プリーズ」は通じません。海外の会議で困った人もいるのではないかと思います。最近は,パワーポイントを自分で操作するので,楽になりました。

【エルの発音の練習の仕方】  「l」発音の練習の仕方について,豪州プレスに載っていた大西英水先生の方法を紹介します。「顎を机に載せて頭を動かさないまま「ラララ」と舌をはじくだけで発音する」方法です。そこで,気が付いたのが大昔の歌,由紀さおりの「夜明けのスキャット」が「ルールルゥルルー,ラーララァララー」でした。この「 ルールルゥルルー, ラーララァララー」が「l」の発音なんですね。

 試してみてください。

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無機材会 企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com

技術英会話:グーグルで「技術英会話」と「”」「”」で囲って検索すると,検索結果の1番目,2番目に筆者の「技術英会話」がヒットします。技術英会話はそれほどレアです。

筆者:高橋達人 (たかはしたつひと)  大学時代の英語は東工大の学生レベル,30代前半で英語が不得手にもかかわらず米国の大学院へ会社派遣留学。真面目に勉強して1年半で修士卒業。会社生活の最終ステージで6年間豪州の現地会社に勤務。海外では勉学や仕事のかたわら合気道で体を動かし,現在は豪州,フィリピン,カンボジアで合気道を指導。  東工大 無機材会 企画担当副会長