技術英会話エッセイ: 左右両手を耳の脇まで挙げて招き猫のしぐさ,さてこれは

 英語がお上手な人はパスしてくださいね。

 招き猫のようなしぐさで,両手を左右顔の高さまで上げ,人差指と中指を折り二回前に曲げるしぐさを映画やテレビドラマで見たことがありますよね。なんとなくわかるような気はするのですが,このしぐさのことをきちっと説明をしているものを見たことがありませんでした。

 実は豪州に滞在中にこれを現地の人に尋ねると各人ほとんど無意識で,いまそんなことしたとかいった反応がまず帰ってきます。かなり自然に身についたしぐさになっていることがわかります。現地に長くいる日本人にこのことを聞くと「みんなそんな仕草をしてるの?」と,これまた見慣れたしぐさを意識していないことに驚かされました。

 ある人が説明してくれました。この招き猫のようなしぐさで,左右両手を耳の脇まで上げて,人差指と中指を折り,二回前に曲げる両手招き猫のしぐさは,他の人の話を引用するときの「"」 (quotation marksdouble quotation marks) の意味とのこと。二つ必要で「"」「"」(quote------unquote)で,左右の人差指と中指で表現します。自分がしゃべっているので,口の高さまで持ってきて行います。かなり無意識にしている場合が多く,そのため今のしぐさを何と聞いても,まともな答えが今まで帰ってこないということになりました。
 さらに,そのしぐさを少し意味を深堀すると,胡散臭いうさんくさいにも同様なしぐさをします。「これは,『 』付(かっこつき)の話ですから」などという意味です。

この動作の名前は「air quotes」や「finger quotes」というそうです。

 グーグルで検索するときに,この「"」 (double quotation marks) で囲むとこの間の言葉を一つの言葉として検索できるのでしたね。

ではでは。

企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com