技術英会話エッセイ: 豪州英語の発音
英語がお上手な人はパスしてくださいね。
豪州英語 (オーストラリア英語,Aussie English, Australian English) は,かなり特徴があると言われます。以前に紹介しましたが,ニューヨーク生まれの友人が「オーストラリア英語はわかんないだろ」と言ってきたときにはびっくりしましたし,シドニーで米国からの出張者が私が現地の会社の人としゃべっているのを聞いて,私にどのくらい豪州にいるのか聞いてきたのには,この米国人もオーストラリア英語で難渋しているんだと驚きました。
豪州英語が英語の中で一番難しいんだと現地の人に話すと,一番分かり易い英語は「このオーストラリア英語だ」と。なるほどです。そして「オーストラリアが英国から分かれたのはたかだか100年前,アメリカは200年以上前から英国から分かれたので,訛なまっているのは米国英語の方だ」と。これもなるほど。6年間の豪州滞在を終えて,お別れパーティーの時に,私に「Tatsuの英語も本当にオーストラリア英語になったなぁ~」と。エェ~です。これもびっくり,どこが?
さて,オーストラリア英語の発音です。
<オーストラリア英語の発音>
【AとIと8】 このAとIと8は,「A」は「アイ」,「I」は「アイ」,「8」は「アイト」と発音します。こちらの人は,もちろんこのことを意識していません。山の手線を「やまてせん」や「やまのてせん」と言っても,秋葉原を「あきばはら」や「あきはばら」や「あきば」と言っても意味は同じですね。
【SRAとSRI】 「SRA」の最後の「A」はAustralia,次の「SRI」の最後の「I」はIndonesiaで,発音は/エスアールアィ/です。社内の打ち合わせでよく,この/エスアールアィ/をどっちの話をしているのかわからず尋ねると話している本人がその時初めて気がつくありさまです。そのぐらい自然です。
その他のオーストラリア英語です。
mate: マイト
Monday: マンダイ (万代)
today: トゥダイ
慣れれば,そのままの意味で受け取っていますが,たまに日本からきた方が,これらの単語で思考が固まり,顔から表情が消える場面に遭遇すると,あらためてこのことを意識します。オーストラリアに来た当時は,そうだったな~と。
ではでは。
企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com