技術英会話エッセイ: 英語の発音の勉強になる面白体験談です

 英語がお上手な人はパスしてくださいね。

今回は,以前のエッセイで紹介したお話以外の英語の発音の勉強になる色々な体験談をお話ししようと思います。

【カプチーノ】  オーストラリアではかなり定番の「カプチーノ」のお話です。私がオーストラリアに赴任してまもないころ,同時期に日本から赴任した同僚が「カプチーノ」を頼んだら紅茶がでてきたとの話で盛り上がりました。「カプチーノ」を a cup of teaとお店の人にとられたのですね。カプチーノの綴りはcappuccinoです。名前の由来は上に浮かぶミルクの泡の形がイタリアの修道士の頭にかぶる頭巾cappuccioに似ていることからきているとの話がありますが,cappuccinoの最初のcapは野球帽のcapと同じで/キャップ/で,「a」は/ae/ですね。それから,私の「カプチーノ」がお店で通じるかどうかを試すため/キャプチー/と言い続け,しまいにオーストラリアのカフェでは「カプチーノ」以外をたのめなくなってしまいました。今のところ全勝でカプチーノができます。この通じることの嬉しさは格別です。
 ここで面白いのはcapcupを大文字で書くとCAPとCUP,CAPの「A」は帽子のようですし,CUPの「U」はコーヒーカップのようです。似た綴りcapとcupはドッチがドッチと悩んでいる方はこれで安心です。発音は/ae/と/A/の違いです。

【コーヒーのミルクとクリーム】  大昔,喫茶店でコーヒーを出されるときについているミルクは,特別な高級なものと思っていました。初めて米国へ行ったときにマクドナルドで,コーヒーとコーヒーに入れるミルクを注文した時,出されたのはコーヒーと牛乳パック。私はちゃんとコーヒーに入れる「milk」を注文したはずなのに。どうして牛乳パックがでてきたのかその意味に気が付いたのはその後のことでした。よく話にあるコーヒーと頼んでコーラがでてこなくて,そこはよかったのですが。このコーヒーに入れるミルクは「cream」ということを後で知りました。場所により一般的な言い方かは知りませんけど。
 こんどはオーストラリア,ホテルに泊まると冷蔵庫の中に小さい牛乳パックが一つ置いてあります。手をつけると後で請求がくるのではとそのままにしていました。あるホテルでチェックインの時にミルクがいるか尋ねられ,ミルクの小さいパックを渡してもらいました。オーストラリアではコーヒーにどかどかと牛乳を入れる習慣があることをそこで知りました。若いころと違い今はコーヒーはブラックですが,牛乳自体は飲みますので,冷蔵庫の牛乳やカウンターでただでもらえる牛乳はありがたくいただいています。

【そいつは誰だ】  ある人がロブさんがいる中で皆にロブさんの話をしていました。「ロブは……。ロブが……」 しばらくして話を聞いていた当人のロブさんが「そいつは誰だ」と。そっと耳元で「Rob,きみだよ」と。「R」の発音がしっかりできるように気をつけましょうね。ちなみにRobRobertの愛称です
 私のニックネームは「Tatsu」です。これは,発音しにくいのか,/タツー/とよく言われます。それだと「tattoo」/タトゥ/になっちゃう。/ツ/というんだとよく訂正しました。

ではでは。

企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com