技術英会話メールマガジン:貴金属元素 Au,Ag,Pt の発音です
英語がお上手な人はパスしてくださいね。
いよいよ貴金属元素まできました。一般に貴金属で代表的なものは,金,銀,白金です。このままでは,柔らかかったりするので,硬さや加工性を調整し、色調を作るために添加する金属 (割金 わりがね ) が使われますが,まずは,代表格の 金,銀,白金から始めます。元素の発音はいつものYouGlish で聞いていきます。
金は,日本語でもゴールドとして一般的に使われますね。英語の綴りはgold ですが,元素記号は Au で,ラテン語の「太陽の輝き(Aurum)」に由来するそうです。
「Au:gold」の発音 https://youglish.com/pronounce/gold/english?
/ゴゥルド/と聞こえます。「o」は/ou/ですね。「ゴー」と伸ばすのはカタカナです。日本語のカタカナ語と英語とは似ているものでも微妙に違います。ここを注意すると英語ぽくなります。
銀は,Ag,英語名はご存じの silver です。ちなみに元素記号の Ag は,銀はラテン語「輝くもの」 argentum に由来します。
「Ag:silver」の発音 https://youglish.com/pronounce/silver/english?
「シルバー」と聞こえてしまいます。聞き取りはこれでよろしいですが,発音の方は silverとシルバーの違いをはっきり認識した方がよいです。なんと「s」「l」「v」が入っています。「s」は「シ」でなく/スィ/ でしたね。
私流の silver 発音では,海をスイスイと泳ぐ「スィ」から始まります。口を尖がらせず貴金属は宝石なので「ニコっと」した口元にして,最後は,上の前歯の先端を下の唇の後ろに軽くあてて/スィ l vァ/で短く発音します。カタカナの「シルバー」と比べるとずいぶん口の形が違っていますね。「イングリッシュ」と同じように日本人が気が付かない「日本英語/Japanese accent」の発音で,日本人と付き合いの長い人には案外「シルバー」も通じているかもしれません。今度確認してみますね。
白金 はっきん は,日本語ではプラチナともいいます。英語綴りは platinum です。熱電対やルツボでお世話になりました。「白金」を「しろかね」「しろがね」と呼んでしまうと「銀」になってしまいます。なお,「あかかね」は銅の和名で,「こがね」は金です。
「Pt:platinum」の発音 https://youglish.com/pronounce/platinum/english?
/プラティナム/と聞こえます。「la」に注意してくださいね。
今回はここまでです。次回は貴金属の続きをやっていきます。
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無機材会 企画担当 高橋達人 tatsu.english@gmail.com
技術英会話: グーグルで「技術英会話」を検索すると,検索結果の1番目,2番目に筆者の「技術英会話」がヒットします。技術英会話はそれほどレアです。
筆者: 高橋達人 (たかはしたつひと) 大学時代の英語は東工大の学生レベル,30代前半で英語が不得手にもかかわらず米国の大学院へ会社派遣留学。真面目に勉強して1年半で修士卒業。会社生活の最終ステージで6年間豪州の現地会社に勤務。海外では勉学や仕事のかたわら合気道で体を動かし,現在は豪州,フィリピン,カンボジアで合気道を指導。
東工大 無機材会 企画担当副会長