新刊本のご案内「柳宗悦 無地の美学」(佐々風太著)

今年1月、本会主催により東京科学大学・大岡山キャンパスで 講演会「アートと材料 ~東京科学大学で窯業・民藝を考える~ 」 が開催されました。オンラインでも同時配信され、現地会場とオンラインを合わせて五十余名の方々に聴講いただきました。

本講演会の講師をお願いした佐々風太氏(東京科学大学・リベラルアーツ研究教育院 特別研究員)が、同大学に提出された博士論文に加筆・修正を施したものが、単行本「柳宗悦 無地の美学」として出版されましたのでご紹介します。

なお、出版を記念してトークイベント(オンライン配信あり)も開催されるとのことですので、併せてお知らせします。

 「どうして『無地』に美しさを感じるのか?― 柳宗悦論から無印良品(MUJI)まで」
  (登壇者:佐々風太氏、中島岳志氏)
 【日時】11月2日(日)18:30~20:00
 【会場】 本と珈琲の店 UNITÉ(三鷹市下連雀4-17-10 SMZビル1F)
 詳細は、http://www.senshu-up.jp/news/n62297.html を参照願います。

【内容】
柳にとって「無地」とはいかなるものか。柳の「無地」をめぐる思索は、従来の研究では明確に主題とされてこなかった。本書では、作り手と鑑賞者との関係「もの」と「無」、「偶発性」を軸「無地」という造形を追究する。

【目次】
序 章 「無地」を主題化する
第一章 最初期の無地論―『白樺』時代を中心に
第二章 民藝の無地―民藝運動の誕生と展開期を中心に
第三章 「美醜をこえた」無地―「仏教美学」形成期を中心に
第四章 陶芸家・濱田庄司と「見られる」無地
第五章 無地の行方―柳宗悦最後の問い、そして柳宗悦没後の無地の世界
終 章 「無」と「もの」の出会い

                以上          
     

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