シドニー 鉄道の旅:オパールカードでどこまで
【オパールカードでどこまでいける】
まずは,シドニーを中心にした地域です。東京でいうとイメージは,中心を山手線として北は大宮まで,西は高尾,東は成田,南は大船あたりまでの地図になろうかと思います。この部分はたぶん日本のスイカと同じで,最初にオパールカードの使用が始まったところになります。
詳細な地図は,Airport Linkのページからpdfをダウンロードで入手できます。Central駅が名前の如く鉄道の中心で,上野駅や東京駅に相当します。町の中心は,その一つ北のタウンホール Town Hall です。地図の中心の路線がぐるっとまわっているあたりは,安全に歩いて観光できる場所です。
この地図の載っている範囲ならかなりの数の電車が走っているので,定番のシドニーの観光旅行に飽きてしまった人やリピーターにはオパールカードを使ってちょっとした探索旅行になります。降り立った少し大きめの駅にはその駅を中心としたバス路線があり,その町をバスの窓から観光することもできます。バスもオパールカードが使えます。
【オパールカードを使って郊外へでる】
私が駐在したウーロンゴン (Wollongong)の町は,青い線イラワラ Illawara Lineの終点 Waterfall 駅からさらに南に行ったところになります。ちょうどWaterfall駅が大船駅で,その先のSouth Coast Line の途中にあるウーロンゴン駅が小田原駅のイメージです。この辺までくると電車の数も昼間は一時間に1本になります。車窓からは美しい太平洋や海岸が見えて思い出に残ること請け合いです。
一方,西の方へ行くと,ちょうど中央本線で大月へ行くような感じです。富士山ではなくブルーマウンテンがあります。ここの駅は,カトゥーンバ Katoomba駅で,富士山駅と異なりブルーマウンテン駅ではありません。最初は,ブルーマウンテンへ行くにはどこに駅があるのか探すのに苦労しました。ここもオパールカードでいけます。Katoomba駅からブルーマウンテンを見る場所へ行くバスもオパールカードで大丈夫です。
今度は,北です。北はニューキャッスル (New castle)です。東京では上越線高崎方面ですね。ただし,距離的には水上あたりです。東北本線では宇都宮を通り越して黒磯あたりになります。北に行くと反射的に寒くなると思いがちですが,オーストラリアは南半球です。北に行くと暖かくなります。月の満ち欠けも日本と反対なのは,理屈を考えると頭が混乱するので日本の人は誰も話を出しません。ただし,車は左側通行なので,米国や欧州での運転を考えるとこの点は安心です。世界で左側側通行の国は30%だそうです。すこし話が飛びすぎました。話を元に戻します。
【オパールカード使って東へ】
シドニーから東へ行こうにも,すぐに太平洋ですのでほんの少しだけしか行けません。おすすめは,湾口から奥までの長さは19kmに及ぶシドニー湾 (Port Jackson)を運行する乗客のみ載せるフェリーです。メインの乗船場のサーキュラキー Circular Quay からオペラハウスやハーバー ブリッジ Harbour Bridgeを水上から眺めて,湾口近くの雰囲気のよいビーチのあるマンリー Manly まで行くことがお勧めです。かなりの数のフェリールートがあり,岸壁に係留してある多数のヨットをみることも驚きの光景の一つです。これもオパールカードでいけます。
全部いってもオパールカードで一日最高16.8ドル,1600円以下で行き放題です。前回もお話しましたが,空港のある Domestic Airport駅とInternational Airport駅は,利用料金がプラスでかかります。
【まとめ:オパールカードが使える公共機関】
シドニーの電車網 (含むブルーマウンテン,ニューキャッスル,イラワラ,ハンター地区の郊外行き路線),フェリー,ライトレール(トラム),バス路線,ニューキャッスル,ブルーマウンテン,セントラルコースト,ウーロンゴンを中心としたイラワラ,ハンターバレーのバス路線です。
ではまた。
高橋達人 tatsudoc@nifty.com