新年のごあいさつ(会長 片山恵一)

無機材会会員の皆様、明けましておめでとうございます。2026年の年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
2025年は米国大統領に返り咲いたトランプ氏が世界各地で勃発している争いごとに新たな形で関与したり、アメリカ第一主義を掲げて世界の経済に大きな混乱を与えるなど、その行動に各国が振り回された年でした。また、日中関係の急速な悪化により日本への渡航の自粛が要請されたり、ミャンマーやカンボジアを拠点とする闇バイトの実態が明らかになるなど、東アジアからも目が話せない状況となっています。こうした中、日本人がノーベル賞(生理学・医学賞、化学賞)を受賞したこと、さらには12月19日に母校が2校目の国際卓越大学に認定されるなど、嬉しい出来事もありました。
さて無機材会の活動ですが、本年度は本部・支部活動の活性化に重点を置いて活動して参りました。以下では、本部が実施した活動を簡単に振り返ります。
まず、1月25日に、「アートと材料〜東京科学大学で窯業・民芸を考える〜」と題する講演会を開催しました。講演では、本学創設当時における多くの先輩会員の活躍について、詳細な解説が行われました。
6月21日には総会を開催し、54名(オンライン参加6名を含む)の会員にご参加頂きました。この1年間に物故者となられた方々に哀悼の意を捧げた後、学協会で賞を受賞された会員が紹介されました。次に、卒業後50年者として参加された12名が紹介され、益子町在住の陶芸家・村田浩氏(1967卒)から、同氏制作による花入れ(卒業50年記念品)が各人に手渡されました。その後、物質理工学院・無機フォーカス長の生駒俊之先生から、東京科学大学のコンセプト、新たに創設された総合理工学院の紹介、すずかけ台キャンパスの名称が横浜キャンパスに変更されることなど、大学の近況が紹介されました。さらに、優秀学生賞と学士特定課題研究発表賞の表彰式を行い、また田原知浩氏(2005卒2007修)から卒業20年者の近況をにご紹介頂きました。その後、2024年度の事業・会計報告、2025年度の事業計画・予算、さらには次年度の役員候補者が紹介され、いずれも全会一致で承認され、総会を終了しました。
総会後に開催された特別講演では、現在もコーニング・ジャパン株式会社のコントラクターを務めておられる伊藤公芳氏(1973卒)に「ガラスメーカーにおける38年間を振り返って」と題する講演をして頂き、海外における勤務や特殊ガラスの製造に関するご経験をお話し頂きました。多くの質問がありましたが、時間の関係もあって17時には講演会を終了致しました。その後に開催した懇親会では、旧交を温める大勢の方々に加えて、伊藤氏が多くの学生に囲まれ、講演会で回答できなかった質問にも誠意を持ってご対応くださっていました。
12月6日(土)には、経済産業省の技術総括・保安審議官である湯本啓市氏(1991卒1993修)に「日本のエネルギー政策の現状と今後」と題する講演会をお願いしました。木村・松尾研を修了して経済産業省に入省された後、エネルギー関連の業務に従事され、省エネ、水素、カーボンニュートラルの中心をなす二酸化炭素貯留など、エネルギー対策の現状と課題について、詳細にお話しくださいました。
その他無機材会は、旧来の卒業研究発表会である“学士特定課題研究発表会”に審査員として参加させて頂いたり、卒業・修了後5〜10年を経過した無機フォーカス出身者のための同窓会への協賛、さらには、物質理工学院が開催する無機材料分野特別セミナーにも協賛させて頂くなど、機会がある度に無機材会についてご紹介し、入会を要請して来ました。これらの取り組みの効果により、本年度は10名を超える方々が新たに会員となられました。
母校は昨年度の東京医科歯科大学との統合によって、これまで以上の発展を目指しています。無機材会としましては、従来通り会員増強と本部・支部活動の活性化を目標として活動して参ります。そのためにも、会員の皆様には様々なご意見をお聞かせ下さいますようお願い致します。最後になりましたが、皆様にはこれまで以上のご支援・ご鞭撻をお願いして、年頭の挨拶とさせて頂きます。
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