豊橋さんぽ(No.24 もみじ寺)

 2025年もあとわずか、早いものでまた1年が過ぎ、豊橋市にUターンして2年余となります。豊橋市は”花のまち”を売り物にしていますが、春の桜、秋の紅葉に関してはあまりここという有名な場所はありません。しかし紅葉に関してはあまり広く知られているわけではありませんが、地元では少し有名な場所が1か所あります。今年はその場所の紅葉祭りが終わった後に訪ねてみました。今回はそのことについて触れることにします。

 地元で知られたもみじのお寺として、普門寺があります。真言宗のお寺で、およそ1300年前に聖武天皇の勅願により行基が開創したと伝えられており市内では最も古い古刹です。私も名前は知っていたのですが、何分市街地からは離れた山寺ですので、言ったことはありませんでしたが、12月の好天で風もあまりない日に訪れてみました。豊橋駅から2駅東京寄りにあるJR東海道本線の新所原(しんじょはら)駅が交通機関の最寄り駅になります。この駅からは天竜浜名湖鉄道が掛川駅まで運行されていますが、私が子供の頃は国鉄の二俣線と言っていました。なお、この駅の所在地は愛知県豊橋市ではなく、静岡県の湖西市になります。天竜浜名湖線の新所原駅の駅舎にはうなぎ屋が入っていて、うな丼の駅弁があることでその方面では割と知られています。この駅から普門寺までは公共の交通機関はありませんので、約3.5 kmのちょっとしたハイキングになります。道は山に向かって畑の中一本道を歩いていく感じですので、あまり迷うことなく小一時間で到着となりましたが、最後の数100 mは道が急斜面になっていて日ごろの運動不足もあり息をきらせながらの状態でした。寺の入り口脇には駐車場があり、数台の車が止まっていました。どうも駅から歩いてきたのは我々だけのようでした。もみじ祭りの期間にはそれなりに賑わっていたのでしょうが、祭り期間も過ぎ、紅葉も盛りを過ぎていたので、静かな環境でかえって良かったかなと思いました。境内に入るとまず仁王門があり、さらに参道を奥に向かうと、今度は山門が。本堂はさらに山門の横の急な石の階段を登った先にありました。特に最後の階段はさらに急なため、両側を巻いていく参道が新たに設けられていました。年寄りの参拝者にはとても助かる配慮ですね。もみじの木はそれほど沢山あるわけではありませんでしたが、山の懐にあるため、雰囲気の良い印象を受けました。写真を次に載せておきます。

普門寺の仁王門ともみじ

 

 

普門寺の山門

普門寺の本堂

 新所原まで来ましたので、ついでにもう少し足を延ばして、弁天島まで行ってみました。というのも、冬至の前後1か月ほどの時期には浜名湖の海につながる出口辺りにある大鳥居の真ん中に夕日が沈む光景が見られるとのことで、その景色を見に行ってきたわけです。こちらも下に写真を載せておきます。それでは皆さん、よい年をお迎えください。   

(岡田清)

弁天島の大鳥居の真ん中に沈む夕日

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