無機材会・関東支部 見学会を開催(栃木県益子町の3窯を訪ねる)
無機材会 関東支部 見学会 2025
講演会「アートと材料」に関連した益子窯元見学
2025年4月16日(水)、益子での見学会を実施した。この見学会に先立つ1月25日、無機材会主催で東京科学大学・リベラルアーツ研究教育院の佐々風太氏による講演会 「アートと材料」 〜東京科学大学で窯業・民藝を考える〜 が開催された。その中で、無機材会の大先輩である益子焼の濱田庄司さん(1916年窯業科卒)、島岡達三さん(1941年窯業科卒)の果たした役割などが紹介された。かかる経緯から、濱田さん、島岡さんの業績をたどり、さらには、技術屋として製造(作陶)工程を知ることなどを目的とした見学会を計画した。見学先は、濱田庄司さんを継ぐ濱田窯、島岡達三さんを継ぐ島岡製陶所、ならびに村田浩さん(1967年無機材料工学科卒)であった。参加申込者は、先の講演の佐々氏を含む12名であった。
宇都宮駅に集合、レンタカーに分乗して、まず、濱田窯を訪問した。当主の濱田友緒さんに案内して頂き、来日していたバーナード・リーチが住み、濱田庄司さんと一緒に作陶した長屋門、濱田窯の作陶所などを見学した。また、併設されている濱田庄司記念益子参考館を見学した。
次いで、島岡製陶所を訪問した。当主の島岡桂さんに案内していただき、「縄文象嵌」の技法などを実演して頂くとともに、島岡達三さんの遺作を多数見せて頂いた。
最後に、村田浩さんを訪問した。村田さんには、登り窯での焼成条件を再現するための自作のシャトルキルン(燃料は石油)を紹介して頂いた。さらに、村田さんはギターを自作しており,その演奏も聴かせて頂いた。
見学後、宇都宮駅に戻り、餃子屋でお疲れさん会を開き、楽しい一日を終了した。
ここで、濱田友緒さん、島岡桂さん、村田浩さんに篤くお礼を申し上げる。
関東支部長・前田

益子参考館の入口で濱田友緒さんと一緒に

島岡達三作品の展示室の前で島岡桂さんと一緒に

登り窯の前で村田浩さんと一緒に