栃木県・葛生地区の唐沢鉱山見学と化石採取(関東支部・見学会)
2024年5月28日(火)、無機材会・関東支部の見学会を実施した。
主目的の見学先は、栃木県佐野市にある住友大阪セメント・唐沢鉱山。唐沢鉱山は、石灰石の鉱山であり、主としてセメント用の原料として,石灰石を掘り出している。この石灰石の中に、フズリナなどの化石が出土する場所がある。そこで、工業原料としての石灰石の鉱山の成り立ちを知るとともに、化石採取を行おうと計画した。また、唐沢鉱山の近くには佐野市・葛生化石館があり、化石採取のご協力を頂いた。参加予定者は12名であったが、体調不良等の影響で9名となった。
東武線・足利市駅に集合、レンタカーに分乗して、まず、近くにある鑁阿寺(ばんなじ)を見学した。この寺は、足利氏の創建であり、本堂は国宝となっている。また、高さ32m、直径8mほどの大銀杏がある。次いで、河沢鉱山に移動し、葛生化石館のご指導の下、化石採取を行った。素人目にはどれが化石なのか解らなかったが、親切なご指導や解説があり,楽しく化石採取ができた。採取した化石には,フズリナの他に、ウミユリや貝などがあった。その後、葛生化石館に移動し,化石館を見学した。
見学後、足利市駅に戻り、居酒屋で慰労会を開き、楽しい一日を終了した。当日は、大雨の予想であったが、足利、佐野付近では雨がほとんど降らず、幸いであった。
ここで、住友大阪セメント・唐沢鉱山ならびに佐野市・葛生化石館の皆様には、御礼を申し上げる。
(関東支部長 前田榮造)