無機材料 1966年卒業 同期会2024 報告

                            安田榮一

無機材料工学科1966年卒の同期会を昨年と同じく今年も3月25日に開催した。昨年の開花日が3月14日、今年の2月は暖かい日が続き、気象庁の開花予想の3月21日が早まるであろうと予測して日程を決めたが、雪が降ったり、寒い日が続いたため開花が遅れている事を感じてはいた。でも、少しは咲いている事を期待して雨の中大岡山に。例年はウッドデッキの北西の端の桜の木の横に延びた幹の先の枝の開花が一番早いので、近付いてみたが、蕾は未だ緑色で咲く気配は全くなかった。がっかりして本館前まで歩いてみたが、状況は同じ。近くに居たガードマンのお姉さんに「未だ咲いていませんね」と話しかけたところ、「此処に一輪咲いていますよ」と教えてくれた。本当に一輪、古木の幹から出た小さな枝の付根に雨に濡れて咲いていた。他の花はまだ緑の固い蕾と言うのに、可憐に一輪だけ咲いて居てくれた。太い幹から出た新しい小枝の元に蕾が他より早く咲く事は、時々見ていたが、このような苔むした幹にも未だ小枝が芽吹き、その付け根で開花していたのには感激した。

気象庁による東京の開花宣言は、靖国神社の標本木に5-6輪咲くと発出されると聞く。このような主幹に付いた一輪も勘定に入れてもらえるのかと、つい思った。 3月28日の気象庁の調査では、標本木の開花が4輪で未だ開花宣言は発令されないとの事。 開花に関して、ソメイヨシノの桜が目覚めるために必要な寒さの量(低温要求量)は、10月以降、8℃以下の寒さが800~1,000時間必要とされている。昨年の開花日は3月14日で、地球温暖化が進むと低温要求量を満たせなくなり、桜の花が咲かなくなるのではと心配していたが、未だ大丈夫そうである。

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